ノートPCやモバイルルータなど、WiMAX対応製品が参考展示


 UQコミュニケーションズとインテルは8日、WiMAX共同記者発表会を開催した。同会場には、PCメーカーや周辺機器メーカーなどがWiMAX対応製品を参考展示した。

レノボや富士通、ソニーなどがWiMAX対応ノートを参考展示

 ノートPCでは、レノボ・ジャパンと富士通、ソニー、オンキヨーがWiMAXモジュールを内蔵した製品を展示。レノボ・ジャパンでは、「ThinkPad X301」と「ThinkPad X200」をベースにした2製品を展示し、6月中旬に正式発表を予定する。どちらもレノボ独自の無線ユーティリティを利用する。


ThinkPad X301ThinkPad X200他社製品と異なり独自のユーティリティを利用

 また、富士通では「FMV-BIBLO LOOX R」をベースにした製品を、オンキヨーではA4型ノートPCを参考展示した。ソニーは、「VAIO type Z」のWiMAXモデルを参考展示したほか、「VAIO type P」での対応も表明している。詳細は順次告知される。

 NECは、ホームサーバー・クライアントソリューション「Lui」のクライアント「Lui PCリモーター ノートタイプ WiMAX対応モデル」およびネットブック「LaVie Light Luiモデル」を参考展示。どちらもUSB接続型アダプタを装着してのWiMAX対応になるが、Windows CEベースの「Lui PCリモーター ノートタイプ」では、専用ドライバを開発したという。


FMV-BIBLO LOOX RVAIO type ZオンキヨーもA4型ノートを展示

Lui PCリモーター ノートタイプ WiMAX対応モデルLaVie Light Luiモデル

NECとシンセイはWiMAX対応モバイルルータ

 WiMAXに対応した無線LANルータは、NECアクセステクニカとシンセイコーポレーションが参考展示。NECアクセステクニカ製品では、WiMAXと無線LANモジュールを内蔵した「Aterm モバイルWiMAX・Wi-Fiルータ(仮称)」を展示した。本体はパスケーズサイズで、無線LAN設定システム「らくらく無線スタート」にも対応するという。

 シンセイコーポレーションは、同社のUSB接続型WiMAXアダプタ「MW-U2510」と組み合わせて利用できる無線LANルータ「URoad-5000」を展示。バッテリ内蔵型の製品で、無線LAN設定システムは「WPS」をサポートする。なお、発売は2009年夏頃を予定する。

 アイ・オー・データ機器では、8日にUSB 2.0接続型WiMAXアダプタ「WMX-U01」と、同製品を装着できる無線LANルータ「WMX-GW02A」の発売を発表しているが、WMX-GW02Aのオプションとして「バッテリーBOX(仮称)」を参考展示した。発売時期等は未定だが、WMX-GW02Aを単3形乾電池8本で動作可能にする製品という。


Aterm モバイルWiMAX・Wi-FiルータURoad-5000アイ・オーはバッテリーBOXを展示

クラリオン、ネット接続端末「ClarionMind」でWiMAX対応試作機

 このほかの製品としては、クラリオンが北米向けに発売するモバイルインターネットナビゲーションデバイス「ClarionMind NR1U」に、WiMAXアダプタを装着したモデルを参考展示。NR1Uは、Googleマップと連携した目的地検索機能を備えた製品で、今回の参考展示ではWiMAXを通信回線とした場合のナビゲーション機能の利用イメージが紹介されていた。

 凸版印刷では、「UQ WiMAX」をネットワーク回線に利用した「次世代ネットワーク型デジタルサイネージ端末」を展示。2009年10月をめどに、メーカーや流通事業者向けに販売する予定で、製品にはFeliCa機能も備える。デジタルサイネージ関連では加えて、シャープもWiMAXを利用した広告配信を紹介していた。


ClarionMind NR1U今回は本体側面にWiMAXアダプタを装着WiMAXモジュールを内蔵したモデルも

次世代ネットワーク型デジタルサイネージ端末こちらはシャープのデジタルサイネージ利用イメージ発表会後はバスを使ったWiMAX体験デモも実施された

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(村松 健至)
2009/6/8 20:08