3.9Gの周波数決まる、各社の基地局開設計画認定


 総務省は、6月10日、3.9世代移動通信システム(3.9G)の導入に向けた基地局開設計画の認定について、電波監理審議会より全ての開設計画を「適当」とする答申を受けたと発表した。これにより、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの3.9Gの周波数が決定された。

 総務省は、3.9Gに向けて特定基地局の開設指針を策定。5月7日までこの開設指針にならった基地局開設計画を募集し、ドコモ、KDDI、沖縄セルラー、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルから申請を受けた。いずれの申請も電波法の規定に適合していたため、同省は電波監理審議会に各社の開設計画を認定することを諮問し、6月10日、電監審からいずれの開設計画も「適当」とする答申を受けた。

 今回各社に割り当てられた周波数帯は、各社が求めた周波数帯と帯域幅通りとなった。1.5GHz帯を求めたのは、ドコモ、KDDI(沖縄セルラー含む)、ソフトバンクの3社。1475MHz~1485.9MHz帯の10MHz幅がソフトバンクに、1485.9MHz~1495.9MHz帯の10MHz幅がKDDIに、1495.9MHz~1510.0MHz帯の15MHz幅がドコモにそれぞれ割り当てられた。1.7GHz帯を求めたイー・モバイルは、1844.9MHz~1854.9MHz帯の10MHz幅と決まった。

 なお、各社の3.9Gサービスの開設計画の内容も明らかにされた。

 ドコモは、1.5G/2GHz帯でLTEによるサービスを展開。2010年7月に運用を開始予定で、サービス開始は2010年12月。

 KDDIおよび沖縄セルラーは、800MHz帯と1.5GHz帯でLTEによるサービスを展開。2011年11月に運用を開始する予定で、サービス開始は2012年12月。

 ソフトバンクは1.5G/2GHz帯でDC-HSDPA(HSPAを二重化する方式)とLTEによるサービスを展開。2011年1月に運用を開始し、サービス開始は2011年7月。

 イー・モバイルは、1.7GHz帯でDC-HSDPAとLTEによるサービスを展開。2010年9月に運用が開始される予定で、サービス開始も2010年9月となっている。



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(津田 啓夢)
2009/6/10 19:42