TVバンク、BBブロードキャスト次世代版を開発。Mac OSにも対応


 TVバンク株式会社は12日、多人数同時動画配信システム「BBブロードキャスト」の次世代版を開発したと発表した。商用化に向けた実証実験を通じて、2009年度内をめどにサービス提供する予定だ。

 BBブロードキャストは、ソフトバンクグループのTVバンクとRoxbeam Media Network Corporationが共同開発したP2P技術をベースにした動画配信システム。専用アプリケーションをインストールしたユーザーのPC同士を接続して、サーバーからの送信データを相互に転送して、ネットワークへの負荷を分散しながら動画コンテンツを配信するもので、Yahoo! JAPANのプロ野球ライブ配信などで利用されている。

 今回発表された次世代版では、現行版で768kbps~1Mbps未満だった配信ビットレートを、最大2Mbpsまでに向上。対応OSはWindows Vista/XP/2000に加え、Intel製CPUを搭載したMacintoshでの利用にも対応する。なお、利用可能なMac OSのバージョンは今後発表される。

 また、1台のPC上で複数の動画を同時に視聴できる機能も提供する。このほか、BBブロードキャストで利用する配信サーバーの消費電力量も削減した。

 なお、TVバンクでは、BBブロードキャスト専用アプリケーションのダウンロード回数が、6月8日に通算1000万回を達成したと発表している。


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(村松 健至)
2009/6/12 15:41