トリプレットゲート、WiMAXと公衆無線LANがセットの新サービス
月額4480円で、ヨドバシカメラ店頭とWebサイトで販売
トリプレットゲートは、モバイルWiMAXと公衆無線LANをセットにした定額制の通信サービス「ワイヤレスゲート Wi-Fi+WiMAX」を、ヨドバシカメラの全店と「ヨドバシ・ドット・コム」で7月1日から販売する。月額料金は「スタンダードプラン」が4480円、「にねんプラン」が4680円で、6月23日から先行予約も受け付ける。
■月額4480円でWiMAXと公衆無線LANが利用可能
ワイヤレスゲート Wi-Fi+WiMAX |
「ワイヤレスゲート Wi-Fi+WiMAX」は、UQコミュニケーションズ(UQ Com)の回線を利用した下り最大40Mbps、上り最大10MbpsのモバイルWiMAXサービスと、トリプレットゲートとヨドバシカメラが提携して販売する公衆無線LANサービス「ワイヤレスゲート ヨドバシオリジナルプラン」をセットにしたサービス。モバイルWiMAXのサービスエリアは、UQ Comに準じ、7月1日には首都圏と名古屋、京阪神地域で利用できる。
公衆無線LANは、「BBモバイルポイント」と「livedoor Wireless」、「成田空港エアポートネット」「羽田空港BIGBIRD」、東海道新幹線 N700系車内など、全国6000カ所以上のアクセスポイントが月額料金内で利用できる。また、月額1260円のオプションプランに申し込めば、NTT東西の「フレッツ・スポット」のアクセスポイントも利用できる。
「ワイヤレスゲート Wi-Fi+WiMAX」では、本サービス専用のUSB接続型WiMAXアダプタ「Aterm WM3200U」を購入する必要がある。NECアクセステクニカ製で、対応OSはWindows Vista/XP SP2以降。なお、公衆無線LANサービスの利用には、無線LAN機能搭載のPCやスマートフォンなどを別途用意する必要がある。
WiMAXアダプタの価格は、契約する料金プランで異なり、月額4480円の「スタンダードプラン」の場合は1万2800円。2年単位の継続利用を条件にWiMAXアダプタの価格を割り引く、月額4680円の「にねんプラン」の場合は7800円で購入できる。どちらも初期会員登録料金は2835円で、月額料金の決済方法はクレジットカードのみの対応となる。なお、「にねんプラン」を途中解約する場合には5250円の解約金が必要になる。
なお、WiMAXモジュール内蔵のPCやアダプタをユーザーが用意した場合の契約プランに関しては、実際の販売や利用状況を見ながら今後対応を検討するという。
料金プランは2種類を用意 | モバイルWiMAXと公衆無線LANが利用できる |
■ワイヤレスゲートの契約数は約13万。うち10万はヨドバシプラン
(左から)トリプレットゲートの原田実取締役COOと池田武弘代表取締役CEO |
トリプレットゲートの池田武弘代表取締役CEOは、2004年10月に開始した公衆無線LANサービス「ワイヤレスゲート」の累計登録ユーザー数について、2009年5月末時点で約13万契約であると紹介。特に2007年12月にヨドバシカメラと提携した月額380円の「ワイヤレスゲート ヨドバシオリジナルプラン」を開始して以降は契約数が大幅に伸び、「13万契約のうち、10万契約がヨドバシオリジナルプランである」と述べた。なお、2009年12月期の売上高は6億円から7億円規模を見込んでいるという。
「ワイヤレスゲート Wi-Fi+WiMAX」の概要を説明した原田実取締役COOは、「WiMAXと無線LANの組み合わせは利便性が高く、喫茶店やファストフード店などでは無線LANを、屋外や移動中などはWiMAXというように利用シーンに応じた使い分けが可能になる」と語った。その上で、「今回のサービスでは、毎月5000契約を獲得していきたい」と抱負を述べた。
発表会では合わせて、トリプレットゲートが今後発売を予定する無線LANルータも紹介された。同社では現在、イー・モバイルの通信機器を使ってインターネット接続できる無線LANルータを発売しているが、2009年夏をめどにバッテリ駆動に対応した新モデルを発売する。価格は2万円前後を予定する。
また、2009年12月末を目標にモバイルWiMAXや無線LANモジュールを内蔵し、第3世代携帯電話のUSB接続にも対応した無線LANルータ「コグニティブ・モバイルルータ(仮称)」を、2万5000円から3万円前後で発売する。LAN側は、IEEE 802.11b/g準拠の無線LAN機能と有線LANインターフェイスを搭載する予定だ。
「コグニティブ・モバイルルータ」では、サーバーと連携して、周囲の電波状況に応じて最適な通信方式を選択する規格「IEEE 1900.4」に準拠。IEEE 1900.4は、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)が主体となって2009年2月末に標準化が完了した規格で、池田氏は「2009年12月末までに発売できれば、IEEE 1900.4に準拠した世界初の製品になる」とした。
公衆無線LANだけではなく、WiMAXや次世代PHSの利用も見据える | 累計登録ユーザー数の推移。2008年以降の伸びが大きい | ヨドバシオリジナルプランのみで10万契約を超える |
iPhone/iPod touch向け接続アプリは累計20万ダウンロードを達成 | 3つの通信方式に対応する「コグニティブ・モバイルルータ」を12月に発売予定 | IEEE 1900.4について |