テレ朝、課金機能を搭載したFlash形式の動画配信サービス

「テレ朝動画」～まるごと配信ネットテレビ～

　テレビ朝日は、有料動画配信サービス「テレ朝bb」をリニューアルし、Flash Video形式で動画を有料配信する「『テレ朝動画』～まるごと配信ネットテレビ～」として6月25日に公開する。価格は作品ごとに異なるが、中心価格帯は100円～300円程度。PCのほか、NTTドコモの携帯電話にも対応する。

　ファイル形式はMac OSにも対応したFlash Videoを採用。Flash Videoの視聴プレーヤーには、ユーザー認証機能と課金機能を搭載した「Flash Video課金配信システム」を独自開発した。「コンテンツ購入時のユーザー認証から動画視聴までの操作性を飛躍的に向上させた」という。

　購入したい動画のページを閲覧すると、予告動画と購入ボタンが表示。購入ボタンや動画をクリックすると、専用のダイアログ画面がプレーヤー内に表示され、必要に応じてIDやパスワードを入力すると決済が完了する。また、視聴期限内での再視聴は、プレーヤーとテレビ朝日のサーバー間でユーザーIDの自動認証を行うため、自動で映像が再生する。

　コンテンツの支払いには、100～3000円の仮想通貨「テレ朝Webメダル」を利用。「テレ朝Webメダル」は、クレジットカードや携帯電話（ドコモケータイ払い、まとめてau支払い）で決済できる。

　配信形式はストリーミングで、標準のビットレートは1.5Mbps、解像度は縦854×横480ピクセルで提供する。セキュリティにはアドビ システムズによる動画配信システム「Flash Media Server3」を採用し、独自のワンタイム認証によるコンテンツ保護機能を備えた。

　サービス開始時のコンテンツは、金曜ナイトドラマ枠で放映された「メイド刑事」。「放送中の番組における動画視聴のニーズを探るため」本放送終了直後から1話262円、視聴期間7日間で配信する。

　このほか、BS 朝日やCS テレ朝チャンネルで放送予定の「AFC チャンピオンズリーグ2009、決勝トーナメント」から日本3チームの試合のノーカット配信や、2000年から2007年までの“平成仮面ライダー”シリーズ8作品、自動車雑誌を映像化した「カーグラフィックTV」などをラインナップする。