MasterCardなど、非接触決済「PayPass」対応のクレジットカード


「MasterCard PayPassカード」のイメージ

 MasterCard Worldwide(マスターカード)と東芝、大日本印刷は14日、接触型クレジット決済に加えて、非接触クレジット決済「PayPass」に対応したICクレジットカード「MasterCard PayPassカード」を商品化し、7月から日本国内での展開を開始すると発表した。

 「MasterCard PayPassカード」は、ICクレジットカード業界の標準仕様である「EMV」に準拠した「M/Chip2.1」、およびISO/IEC14443に準拠したTypeA方式の非接触型決済サービス「PayPass M/Chip Flex」の双方に対応したICクレジットカード。ICチップ・モジュール部はマスターカードと東芝が2008年5月から共同で開発を進め、大日本印刷では同チップ・モジュールを利用したカード媒体を開発した。

 同カードで利用できる非接触クレジット決済「PayPass」は、2002年に米国で提供を開始した非接触型の決済サービス。現在、世界29カ国で約5500万枚が発行され、約14万6000の加盟店で利用できるという。マスターカードと東芝、大日本印刷の3社では今後、「MasterCard PayPassカード」の市場導入を促進し、日本国内におけるPayPassの本格展開を目指す考えだ。


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(村松 健至)
2009/7/14 18:56