バッファロー、データ通信アダプタを装着できる11n無線ルータ


DWR-HP-G300NHの利用イメージ

 バッファローは、各社のデータ通信アダプタを使ってインターネットに接続できる、IEEE 802.11nおよびIEEE 802.11b/g準拠の無線LANルータ「DWR-HP-G300NH」を10月下旬に発売する。標準価格は1万7640円。

 「DWR-HP-G300NH」は、バッファローが2009年3月に発表した同社無線LANルータの最上位モデル「WZR-HP-G300NH」をベースにした製品。本体背面に備えたUSB 2.0ポートに、各社が販売するデータ通信アダプタをつないで、インターネット接続できる。また、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T×1ポートの有線WANインターフェイスも搭載しており、手動切り替えで固定回線によるインターネット接続も可能だ。

 対応するデータ通信アダプタは、NTTドコモのL-02A/L-05A/A2502、イー・モバイルのD23HW/D22HW/D21HW/D12HW/D21LC/D31HW、ソフトバンクモバイルのC01LC、IIJmioのD02HW。ウィルコム製品では、AX530S/HX003ZT/RX420AL/RX420IN/RX410INが対応する。製品にはPC側からのインターネットの接続・切断操作が可能なユーティリティ「データ通信接続・切断ツール」も付属する。同ユーティリティの対応OSは、Windows 7/Vista/XP/2000/Me/98SE。


外部アンテナは可動式縦置きに加え、横置き設置にも対応する

 データ通信アダプタの装着に対応する点以外の仕様は、「WZR-HP-G300NH」と同等。無線LAN機能は、IEEE 802.11nおよびIEEE 802.11b/gに準拠し、理論値で最大300Mbpsの通信が可能。なお、IEEE 802.11aによる通信には対応しない。製品は電場出力を強化したハイパワーモデルで、従来モデル「WHR-G300N」と比較して最大1.3倍の距離でも通信が可能だという。また、本体に搭載する外部アンテナは角度調整にも対応する。

 USB 2.0ポートは、データ通信アダプタに加えて、USBストレージの接続も可能で、AC電源駆動型のUSBハブを別途用意すれば、データ通信アダプタとUSBストレージの共用にも対応する。本体に接続したUSBストレージは簡易NASとしてファイル共有できるほか、動画や音楽、写真ファイルを共有できる「メディアサーバー」機能を用意。加えて、外出先から自宅のネットワークにアクセスできる「リモートアクセス(VPN)」、外出先からファイルの送受信が可能な「Webアクセス」機能、PCレスでファイルをダウンロードできる「BitTorrent」機能なども備える。

 セキュリティ面では、64/128bitのWEP、WPA/WAP2(TKIP/AES)をサポートし、WEP/TKIP/AESを混在利用できる「マルチセキュリティ」機能などが利用できる。また、デジタルアーツのフィルタリングサービス「i-フィルター for BUFFALO」に対応。無料試用期間は60日間で、以降の利用料金は1年3150円から。

 無線LAN設定システムは「AOSS」と「WPS」が利用できる。機能面ではまた、無線LANの空きチャネルを自動検索して設定する「電波混雑防止」機能、IPv6パススルー設定などを有効にして、映像視聴時に最適な設定を本体前面のスイッチ操作で適用する「ムービーエンジン」機能を備えた。このほか、LANポートの使用状態を自動判別して未使用ポートの電力共有をカットする「おかませ節電」機能も利用が可能で、バッファローでは最大36%の節電が可能としている。

 有線LANインターフェイスは、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T×4ポートを搭載。本体サイズは165×30×158mm(幅×奥行×高、アンテナ・スタンド含まず)で、重量は約338g(スタンド含まず)。製品には1.5m長の台座付きUSB延長ケーブルも付属する。


本体背面付属の台座付きUSB延長ケーブル

関連情報



(村松 健至)
2009/9/30 12:01