MM総研調査、ブロードバンド契約は3127万件。FTTH比率は5割超に


 株式会社MM総研は19日、2009年9月末時点でのブロードバンド回線事業者の加入件数を調査した結果を公表した。

 FTTHとADSL、CATVを合わせたブロードバンド契約数は3127万件で、2009年3月末時点から87万件の増加。内訳は、FTTHは152万件増の1655万件、ADSLは75.8万件減の1047万件、CATVは11万件増の425万件。FTTHの比率は53%で、初めて50%を突破したという。

 FTTHの事業者別シェアは、NTT東日本が42.0%、NTT西日本が32.2%で、NTT東西の合計シェアは2009年3月末時点から0.1ポイント増の約74.2%となった。また、KDDIのシェアは8.0%と第3位で、0.7ポイント増加した。MM総研では、「ADSLからFTTHへの移行が一段落し、FTTH事業者間での競争激化によるFTTH間での乗り換えなども進んできている」と分析しており、各事業者が解約抑制に向けた取り組みの強化に動いているとした。

 ISP事業者の接続回線別動向としては、FTTHでOCNが507万6000件で、シェアは30.7%と第1位。第2位はBIGLOBEで10.6%(175万6000件)、第3位はぷららで10.2%(169万件)、第4位は@niftyで7.2%(119万件)となっている。

 MM総研では、ADSLからFTTHへの移行が緩やかになると見ているが、ブロードバンドサービス全体では今後も契約数は伸びると予測。2010年3月末は3255万件、以降は2011年3月末で3450万件、2012年3月末で3630万件の契約を予測している。


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(村松 健至)
2009/11/19 20:15