SCEJ、2台のPS3間でHDDの保存データを転送できる機能

「データ転送ユーティリティー」の利用イメージ図

　ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン（SCEJ）は10日、家庭用ゲーム機「プレイステーション 3（PS3）」の最新ファームウェア「バージョン 3.15」を公開した。

　「バージョン 3.15」では、LANケーブルで2台のPS3を直接接続して、PS3のHDDに保存したデータをもう1台のPS3に転送できる「データ転送ユーティリティー」機能を新たに追加した。これにより、PS3を買い換えた場合などに、それまで使っていたPS3に保存するゲームのセーブデータや動画コンテンツなどの転送が可能になる。なお、同機能利用時には、転送先のPS3に保存するデータはすべて消去される。

　「データ転送ユーティリティー」の利用には、LANケーブルで直接接続した2台のPS3で「バージョン 3.15」のファームウェアを適用している必要がある。また、オンラインサービス「PlayStation Network」のユーザーアカウントを作成してデータ転送した場合には、ゲームで獲得したトロフィー情報も転送先のPS3に反映できる。

　転送するデータのうち、コピー禁止のセーブデータや著作権保護されたコンテンツはムーブ扱いとなるため、転送元のPS3からは削除される。なお、「PlayStation Store」からダウンロードしたレンタルコンテンツ（MNV形式）、ワンセグや地上デジタル放送の録画ビデオなどの著作権保護された動画ファイル（MGV/ETS形式）、DivX VODサービスに対応した動画ファイルの転送には非対応。

　このほか、HDDにインストールした「プレイステーション 2」規格の「信長の野望 Online（拡張パック含む）」および「ファイナルファンタジーXI（拡張データディスク含む）」も転送できない。