LEDバックライト採用の「AQUOS」新モデル。ネット機能も搭載
シャープは、LEDバックライトや新開発の液晶パネルを採用した液晶テレビ「LED AQUOS」のLXシリーズを11月10日から順次発売する。オープンプライスで、店頭予想価格は60V型モデルが55万円前後、52V型モデルが45万円前後、46V型モデルが35万円前後、40V型モデルが25万円前後の見込み。
LXシリーズは、液晶分子の向きを精密に制御して、高いコントラストを可能にする新開発の光配向技術「UV2A技術」を用いて生産された1920×1080ドットの液晶パネルに加え、バックライトに白色LEDを採用したことで、200万:1のテレビコントラストを実現した製品。また、2008年6月に発売した「GXシリーズ」と比較して、30%以上の消費電力を削減したという。
画質面では、高速画質処理LSI「AQUOS高画質マスターエンジン」を搭載し、動きのある映像をクリアに見せる「Wクリア倍速」、LEDバックライトのオンオフで動画の残像感を低減させる「スキャン倍速」機能などを備えた。加えて、初期設定時に簡単な質問に答えるだけで、利用者に最適な画質や音質に自動調整する「好画質センサー」も用意する。
「LED AQUOS」LXシリーズ | 光配向技術の概要(9月16日発表文より引用) |
60V型モデル「LC-60LX1」 |
ネットワーク面では、AQUOS専用サービス「AQUOS.jp」に加え、アクトビラの動画配信サービス「アクトビラ ビデオ・フル」、NTTぷららの「ひかりTV」、ヤフーの「Yahoo! JAPAN for AQUOS」、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)のテレビ向けポータル「DoTV」などの利用に対応。「DoTV」では、9月29日から実証実験を開始した、毎日新聞の主要紙面をテレビ上で閲覧できる「毎日新聞×DoTV」も利用できる。
また、HDMIケーブルでつないだレコーダ機器などをAQUOSのリモコンで操作できる連携機能は、従来の「AQUOSファミリンク」から「AQUOSファミリンクII」へと強化。新たにテレビ画面上に表示したパネルから、各機器を操作できる「ファミリンクパネル」の利用が可能になった。
60V/52V/46V型モデルでは加えて、6つのスピーカーをテレビの左右および下部に配置して、映像と音の一体感を高めた「ARSS」を搭載(40V型は3ウェイ5スピーカー)。さらに、2つのウーハーユニットを向かい合わせて配置することで本体の振動を低減する「DuoBass」も備えた。
主な入力端子は、HDMI×3、D5映像×2、S2映像×1、コンポジット映像×3、アナログRGB×1など。また、モニター出力や光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン出力なども搭載する。
テーブルスタンド装着時の本体サイズは、60V型モデルが150×36.1×94.8cm(幅×奥行×高)、52V型モデルが129.9×28.7×82.7cm、46V型モデルが116.2×28.7×74.8cm、40V型モデルが102.1×24.7×67.3cm。なお、本体重量は現時点で確定していない。