2008年01月28日

写植スケール

 スゲく久々に写植スケールを使用した。

 写植スケールとは、写真植字を使用した出版物の版組作成時に、フォントのサイズ、文字や行の間隔を調べたり設定したりするときの“文字組定規”とゆーよーなモンである。最近じゃあんまり見なくなりましたな。

 なぜコレを使ったのかと言えば、読みやすく美しくレイアウトされた本が、どのよーな文字・行間隔になっているのか調べるためである。文字の大きさ(級数・Q数)はどのくらいか、字間や行間(の歯送り)はどの程度か、が、写植スケールにより一発でわかる。

 で、これにより知った級数や歯送り数を、そのままAdobe InDesignに指定し、テキトーな文章を流し込むと、あらキレイ!! 読みやすい!! てな感じの文字組ができるのだ。

 写植スケールで文庫本を何冊か調べたんスけど、最近の文庫本って文字組の統一感は全然ナイっすね。文庫本というサイズ的カテゴリだけ一緒で、版元や本の種類によって完璧にバラバラっぽい。文字が超多いものから、文字デカくて情報量スカスカのものまで多種多様であった。

 にしても、写植スケールで読んだ文字組を、パソコンに入れて原稿を流し込むと、即、出版物のような見栄えの印刷がデキちゃう。レーザープリンタがなくても、今時的インクジェットで出力すれば、フォントなんかも超キレイにプリントされる。凄い時代っすよ。マジで。

 ……そんな時代なのに写植スケール使ったりするのは、どーなの? とか思った俺なんですけど、しかし、Adobe InDesignには写植スケール的なモノをオマケとして付けるとイイんじゃないかなぁと思ったりもした。

これが写植スケールだ!! それと写植見本帳だ!! 日付は1978年になってますな。古っ!! でも便利だヨ!!猫は文字の間隔とかといった細かいコトにはこだわらない。寝場所と食べ物にはこだわる。あと床を動く虫とかにもこだわる。あと窓から見える鳥とかにもこだわ(以下略)。

投稿者 スタパ齋藤 : 2008年01月28日 11:00 [ 文具 ]

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