2008年03月12日

アンテナカプラ CAT-10

コメットのアンテナカプラ、CAT-10。本来は無線交信用の機器だが、短波帯受信のためのカプラとしても機能する。BANDで受信周波数帯を合わせ、各ツマミを「いちばんよく聞こえる位置に回す」だけで良い。


 またもや短波放送受信の話。興味のナイ方、すいません~。

 海外からの短波放送って、短波ラジオの内蔵アンテナだけで受信すると、音が良いケースはあまりない。が、外部アンテナを使うと、受信できる局が増えるし、音質もグッと向上する。北京放送っていうかCRIっていうか中国国際放送なんて「県内に放送局があるのか?」ってくらいガンガン(しかもクリアに)入ってくる。

 さらにラジオに同期検波回路があれば……ラジオじゃなくて通信機型受信機ならば……アンテナがナイスなループアンテナだったら……てな感じで「もっと遠くの局をもっとイイ音で!!」な欲が出て、このあたりも短波放送受信の楽しさになってくる。

 そんなよーなコトばっかりしてる最近の俺なんスけど、拙者的経験からすると、アンテナカプラは対費用効果が高い。あ。アンテナもそうですが。ラジオより、アンテナとアンテナカプラが重要とか思っちゃう拙者。

 アンテナカプラは、アンテナとラジオを整合させる機器で、アンテナから入ってきた電波を“目的の電波だけに絞り込む”という働きをする。ので、混信やフェージングが減ったりする。

 拙者のケースでは、アンテナとしてアペックスラジオの303WA-2、アンテナカプラとしてコメットのCAT-10を組み合わせ、ラジオはソニーSW7600GRとかICF-SW55とかクーガー2200とかイロイロと使用。

 すると、中国、韓国あたりからの放送はもちろん、微妙に聞こえにくかったモスクワ放送じゃなくてロシアの声ラジオ・タイランドあたりも楽しめるように。あ、前述のアンテナは室内の窓際に置いてある状態なので、こんなモンっす。

 目的以外の周波数をカットするというか、目的の周波数を浮かび上がらせるような効果があるアンテナカプラだが、その効果を知ると、ウチ(鉄筋)の室内まで一応電波が届いてたんダ!! とか妙な喜びを得る。

 海外放送なんて、ネットのストリーミングで聴けば? と言う向きもあると思うが、やっぱ“電波”であり“無線”というトコロにある種のロマンがあるような気がする。


CAT-10の背面。アンテナ接続端子と受信機接続端子がある。端子はM型コネクター。電源は不要だ。拙宅CATうか本体。これは本来、来客出迎え用の姿勢だが、実際の来客時には狭いところへ隠れる。尻尾をつまんでイジると怒って「カプッ」と噛むのが良い。


拙宅CAT背面。M型コネクター等はなく、電源も不要だが、世話を焼く必要がある。

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