【CEATEC JAPAN 2009】
PacketVideo、iPhoneやAndroidでDLNA機器を操作できるアプリ


DMC機能が利用できるiPhone用アプリケーション画面

 CEATEC JAPAN 2009の米PacketVideo社ブースでは、iPhoneやAndroid搭載の携帯電話を、DLNA機器を操作するコントローラとして利用できるアプリケーションを参考出展している。

 PacketVideo社は、DLNAに対応したソフトウェア「TwonkyMedia」シリーズや、携帯機器向けのメディアプレーヤー「CORE(pVPlayer)」などを提供する企業。2009年7月には、NTTドコモと資本・業務提携で合意し、NTTドコモの関連会社になっている。

 今回参考出展されたのは、iPhoneやAndroidを使って、同一LAN環境にあるDLNA機器に対して、コンテンツの再生指示が可能なアプリケーション。同アプリケーションは、DLNA対応サーバーのコンテンツを再生できる機器「Digital Media Renderer(DMR)」を操作できるコントローラ機能「Digital Media Controller(DMC)」を利用したもの。

 デモ環境では、iPhoneやAndroidのアプリケーション上で、DLNA対応サーバーに保存する任意のコンテンツを選択。その上で、同一LAN内にあるDMR対応のデジタルテレビなどに、コンテンツの再生をネットワーク経由で指示できる。また、再生中に音量調整や早送り、早戻しといった操作も可能だった。なお、DMC機能に加えて、iPhoneやAndroidをDLNA対応サーバーとして動作させるアプリケーションも出展されている。


こちらはAndroid版アプリDMC側から再生指示や一時停止操作などが可能DLNAサーバーとして動作させるアプリ

 説明員によれば、iPhoneおよびAndroid版アプリケーションのどちらも2010年に提供を開始したい考えという。ただし、PacketVideo社自ら提供するか、提携企業を通じて提供するかは現時点で未定だとした。

 このほかブース内には、9月に公開したInternet Explorer(IE) 6以降向けのソフトウェア「TwonkyMedia Beam」も紹介している。同ソフトは、IEで閲覧している画像や動画コンテンツをDMR機器で再生できるもの。この際、ソフト側が簡易のDLNAサーバーとして動作し、単独ではインターネットコンテンツを利用できない機器でも、本ソフトを介して、コンテンツのストリーミング再生が可能になる。


IEの左に表示されているのが「TwonkyMedia Beam」「TwonkyMedia Beam」を介して、デジタルテレビ上でネット動画を再生しているところ

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(村松 健至)
2009/10/7 19:15