2005年12月09日

生録の潮流が変わるのかーッ!?

 のかーッ!? ってホドでもないんですけど、先月にソニーからPCM-D1が発表され、先月末にはTEACからも同系統のハードウェアが発表された、と思ったら、ソニーがDAT製品の国内出荷終了を発表した。DAT時代は終わりなのかーッ!? と。

 のかーッ!? などと騒いでおきながら、拙者はDATと手を切ってからもう10年以上経つと記憶している。最初はメチャメチャ音が良いレコーダとか思ったが、テープ取り扱いの煩わしさを感じつつも、MDの音質向上が加速的だったりしつつ、徐々にリニアPCM録音可能な機材なんかも増えてきて……結局DATいじったのは最初ちょっとだけって感じっス。

 PCM-D1はカッコエエのぉ~と思っていた矢先、我らがTASCAMブランドの渋い新型ことHD-P2が出てきて、どっちを選ぶべきか迷い中だが、選んだところでナニを本格的に録音するんだ>俺、てな状況ですけど、時代はメモリもしくはディスクメディアのデジタル録音って感じなんですな。

 そー言えば、某編集長が某航空祭にて某社の某ボイスレコーダーに某社の高級マイクを装着してジェットエンジンの音を録音している青年を目撃したそうだが、ボイスレコーダーで生録かよ!! というツッコミは置いといて、録音時間も手軽さもバッテリー持続時間も、何かと効率の良いデジタル録音機材ですもんねえ。

 やっぱりテープの類はなくなっちゃうんでしょうな。拙者愛用の8ミリビデオテープなんか、もう再生デッキほとんど売ってないスよ。拙者の多量の録画済みテープは、どどど、どうしたら!? とヨドバシの人に訊いたら、ソニーからビデオカメラとビデオウォークマンが出てるから、ソレが近道かもという話だったりして。ともあれ、8ミリビデオでライブラリってる人は、ヤバいですよそのテープメディアそろそろマジ再生できなくなりますよ。とか今更言っても遅いかも。

 DVもヤバい気がしてならない。まあ、DVはビデオカメラ市場でスタンダードなメディアなので、すぐ消え去るとは考えにくいが、でも、HDD式ビデオカメラがジワジワと出てきている現在、ん~2010年頃まで健在かどーか、怪しい気がする。利便でDVが生き残るかどうかというのもあるが、民生品のDVを作り続けてもメーカー的にオイシくないよーに見え、そのあたりから考えても、んむ~、危うい予感。

 でもアレなんだそうですね、プロの人はデジタルメディアを嫌ったりもするらしいですな。例えばラジオ業界の人とか、録音をアナログのテープで残したい気持ちだそうで。デジタル録音だと何かと便利は便利だけれども、データが飛ぶときは一瞬で全部飛ぶ(特にディスクメディア)。でもアナログならテープがちぎれても、その部分が死ぬだけで、残りを救済しやすい、というような理由だそうだ。ま、オリジナルの保存という観点で、ですけど。

 最悪なのは、わーデジタルに移行しちゃう~、というコトでアナログの情報をデジタル化した、はイイけど、そのデジタルメディアが短命だったとか、デジタル化したらアッサリと飛んじゃったとか、そういう予期できにくい部分&結末。逆に、そうしようとする場合、もーそうとう本気でない限り、予期したくもないですもんね。

 さて、ところでキミのそのDVD-Videoコレクション、「やっぱDVDは画質いいよね~」と言い続けられるのはいつまでかナ!? 拙者も好きな映画のDVD買うの好きなんスけど、最近、全然買ってません。レコード→CD、テープ→LD→DVD、テープ→DAT→(MD)→リニアPCMレコーダ、みたいな流れを生で見ちゃった拙者としては、んがんぐ!! 今DVDを集めると近未来にヤな気持ちに!? とか思ったりしちゃうわけです。

投稿者 スタパ齋藤 : 2005年12月09日 09:00 [ オーディオ/ビデオ ]

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