新形式のオンラインDVDレンタルサービスとして鳴り物入りでスタートした「ボトルDVD」が4月1日、突如サイトを閉鎖。同日をもってサービスを打ち切ると発表した。

　「ボトルDVD」は、インターネット黎明期に人気を博した「ボトルメール」とオンラインDVDレンタルが合体した新サービス。登録した会員がDVDレンタルを申し込むと、どこに住んでいるかもわからない誰かにそのDVDが送られる画期的なサービスとして、発表当時大きな話題となった。

　しかし、2004年4月1日のサービス開始以後貸し出されたDVDソフト50,000本がすべて未返却となり、返却される見通しも立たないことから、やむなく事業継続を断念したという。記者会見で「断腸の思いでサービス継続を断念した」と語る関係者に対し、報道陣からは「その程度のことは想定の範囲内では」という質問が上がったが、発表会場の時間制限により、関係者らは質問に答えることなく会見が終了した。