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2005年09月15日

フレッツ・スポットの無料ローミングに残る課題

 Xbox 360の発表に隠れがちですが、本日、NTT東西の「フレッツ・スポット」相互ローミングが発表されました。

NTT東西、フレッツ・スポットの無料ローミングサービスを10月より開始
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/11078.html

 このサービス、名前こそ同じながらも今まではNTT東西がそれぞれ別のサービスとして提供していたため、NTT東日本で契約した場合はNTT西日本では使えない、その逆もまたしかり、という状況でした。利用場所が変わらないADSLやFTTHであればいいですが、公衆無線LANに関しては出張などで東西をまたいで使いたい時などもありますし、場所が制限されてしまうのは使い勝手がイマイチです。

 もちろん、両方に契約すれば使えますが、単純計算でも料金は2倍になってしまいます。これが今回の無料ローミングで、「フレッツ・スポット」の名前がついたサービスは、NTT東西どちらかの契約で利用できるようになりました。

 これで便利になったと思いきや、細かいところで課題も残っています。それはフレッツ・スポット利用時にはMACアドレスの登録が必要で、登録した端末でないと利用できないこと。また、MACアドレスの変更の際には手数料も発生するため、新しくPCを買った、もしくはPC以外にPSPでつなぎたい、という時には使い勝手がいまいちです。

 今回から1契約で2つまでMACアドレスを登録できるようにもなりましたが、それでも事前登録が必要では、突然思い立ったときに使うこともできません。なお、NTTドコモのMzoneは、MACアドレス認証をすでに廃止しています。

Mzone、MACアドレス認証を廃止。IEEE 802.1X認証を新たに標準採用
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/8612.html

 セキュリティを高めることはもちろん大事なことですが、そのぶん利便性が損なわれるのは残念なところ。他のサービスはIDとパスワードの認証でセキュリティを担保していますし、このあたりはユーザーの利便性も踏まえたバランスのよいサービスを期待したいところです。

投稿者 甲斐祐樹 : 2005年09月15日 20:52

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