マクロミル調査、1都3県の電子マネー利用金額は月額平均5961円


 株式会社マクロミルは16日、「電子マネーに関する調査」の結果を公表した。調査は1都3県(東京/千葉/埼玉/神奈川)に住む15歳以上、59歳以下の男女を対象に、9月3日と4日の2日間にわたって実施。有効回答数は1000件。

電子マネーの利用割合は71.8%。平均利用額とともに07年より上昇

 調査結果によれば、電子マネーを「利用している」割合は71.8%で、2007年調査の51.2%から約20ポイント増加した。また、男女別では男性が74.6%、女性が69.0%で、年代別では20代が79.3%と最も高い数値を示した。

 電子マネーを利用する理由に関しては、「支払いがスムーズになるから」が82.5%が最も多く、2位の「小銭が増えなくていいから」の43.3%、3位の「少額の買い物の歳に便利だから」の38.3%の数値を大きく上回った。電子マネーの利用頻度は「週1日程度」が26.0%、「週3、4日程度」が21.9%、「ほぼ毎日」が18.5%と続いた。

 1カ月あたりの利用金額は平均5961円で、2007年調査の5373円から588円増加した。利用場所は「公共交通機関」が75.2%と最も多く、次いで「コンビニエンスストア」が66.0%、「駅売店」が40.0%、「自動販売機(飲料)」が24.1%だった。また、電子マネー利用時に重視する点は、「普段からよく利用する店舗で使える」が54.3%で、「使えるお店の数が多い」が49.9%、「ポイント制度がある」が47.4%などとなっている。


電子マネーの利用有無について

「Suica」「PASMO」の利用が高い。電子マネー満足度は約60%

 利用する電子マネーは、「Suica」が65.5%、「PASMO」が41.5%と交通系が高く、以降は「Edy」が34.1%、「nanaco」が17.0%、「WAON」が10.2%と続いている。また、利用する電子マネーの中で、月額の利用料金が最も多い電子マネーに関する質問では、「Suica」が44.2%、「PASMO」が29.9%、「Edy」が12.4%となった。

 3年前と比較した電子マネーの利用頻度は、77.7%が「増えた」と回答。その理由として、「利用できる場所が増えたから」をあげる割合は67.2%と最も高い。電子マネーに対する満足度は60.3%で、項目別では「使い方や仕組みのわかりやすさ」が74.5%、「決済方法の利便性」が64.3%と高い数値を示した。

 また、コンビニエンスストアを利用する際に、自分が持つ電子マネーが導入されているか意識する割合は44.5%。内訳は「毎回、意識して店舗を選ぶ」が12.0%、「できるだけ利用できる店舗を選ぶ」が32.5%だった。

 コンビニエンスストアでは、セブン‐イレブン・ジャパンが独自の電子マネー「nanaco」に加えて、2009年10月から「Edy」に対応すると発表。マクロミルでは、Edy利用者に対して、セブン‐イレブンでの利用意向を尋ねたところ、「利用したい」と「やや利用したい」を合わせて89.4%が利用する意向を示した。また、Edy導入でセブン‐イレブンの利用頻度が「増える」と回答した割合は42%だった。


利用する電子マネーについて

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(村松 健至)
2009/9/16 16:09