電子マネー認知率、最多はSuicaで約8割。WAONの認知度も向上


 インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチサービス「ディムスドライブ」は27日、電子マネーの認知率やポイント交換などに関するアンケート結果を公表した。

 調査によると、電子マネーの認知率は「Suica」が最も高い80.5%、続いて「PASMO」70.3%、「Edy」65.0%、「nanaco」64.9%、「WAON」63.2%となった。インターワイヤードが2008年7月に実施した電子マネーに関する調査と比較すると「Suica」、「PASMO」、「Edy」の認知率はほぼ横ばいだが、4位の「nanaco」が4.1ポイント、5位の「WAON」が12.6ポイント上昇し、認知度を高めた。

 また、電子マネーのいずれかを認知している回答者に対し「現在利用している電子マネー」を尋ねたところ、「Suica」が最も高い26.1%、続いて「Edy」が21.4%、「PASMO」が12.8%となった。電子マネーを利用していない回答者も33.7%に上った。


電子マネーの認知率現在利用している電子マネーの分布

 主に利用している電子マネーは、多い順に「Suica」22.0%、「Edy」17.5%、「PASMO」12.2%、「WAON」11.8%、「nanaco」9.0%となった。「nanaco」と「WAON」の利用率がほぼ同じだったことから、インターワイヤードでは「nanacoよりもWAONの方がメイン利用の割合が高いことが伺える」と分析している。

 電子マネーの不満点については、「残金がわかりにくい」が38.2%で最も多く、次いで「使える店が少ない/限られる」が31.1%、「チャージが面倒」が30.6%、「電子マネーの種類が多すぎる(一元化してほしい)」が30.1%、「セキュリティが不安」が25.0%となった。


主に利用している電子マネー電子マネーの不満点

 また、電子マネー利用者のうち貯まったポイントの交換・還元の経験がある回答者は32.3%で、このうち最も高かったのが「nanaco」で60.3%、続いて「WAON」55.6%、「iD」39.7%となった。ポイントの交換先では、「その電子マネーに還元」が65%と圧倒的に高く、「提携先の電子マネーやポイントに還元」18.6%、「マイルに交換・還元」16.7%と続いた。

 調査は2009年7月8日~23日の期間で、「ディムスドライブ」登録モニターを対象に実施。有効回答数は9799サンプルで、このうち男性が4960人、女性が4839人。


ポイントの交換・還元の経験者割合貯まった電子マネー還元・交換先

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(村田 奏子)
2009/10/27 20:12