IEEE、無線LAN規格「IEEE 802.11n」を正式承認


 IEEE(米国電気・電子学会)は11日(米国時間)、無線LAN規格「IEEE 802.11n-2009 amendment」を標準委員会が承認したと発表した。

 IEEE 802.11nは、IEEE 802.11aやIEEE 802.11b/gと互換性を持ち、100Mbps以上の通信を目指した無線LAN規格で、2002年から規格化作業が進められていた。日本国内では現在、理論値で300Mbpsの通信が可能なIEEE 802.11n ドラフト2.0対応の無線LANルータや無線LAN子機のほか、IEEE 802.11nの通信に対応したノートPCなどが発売されている。

 Wi-Fi Allianceでは、IEEE 802.11n ドラフト2.0の相互接続認定プログラムを2007年6月より開始済み。2009年7月には、同プログラムに合格した製品をIEEE 802.11の正式対応製品として取り扱う方針を示していた。

 今回の正式承認に合わせて、NECおよびNECアクセステクニカではIEEE 802.11n ドラフト2.0に対応した無線LANルータやPC製品について、IEEE 802.11nに正式対応すると発表。また、バッファローやプラネックスコミュニケーションズ、コレガ、ロジテックでも、同様の発表をすでに行なっている。

 IEEEでは、10月中旬をめどにIEEE 802.11nの最新の仕様書を公開する予定だ。


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(村松 健至)
2009/9/14 12:39