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第三十四景:デスクトップには「置かない、持たない、頼らない」 佐藤寛次郎(じろかん)
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はじめまして。ニフティでコンシューマメディア関連サービスのプロデュースやディレクションを担当している、佐藤寛次郎(じろかん)と申します。最近では、「アバウトミー」というサービスを立ち上げました。
この度ご縁あって、憧れのデスクトップ百景にお声がけいただきました。自分のデスクトップにアイデンティティがあるのかどうか不明ですが、普段会社で使っているPCのデスクトップをご紹介させていただきます。
■ よろしく「ファイルサーバー」
下の画面が、普段会社で使っているPCのデスクトップです。味も素っ気もない、黒い世界ですが、けっこうこれが飽きません。PCはWindows XPですが、少しでも軽快に軽く動いて欲しいので、クラシックモードにしています。背景は、気が散ってしまう自分を律するために壁紙は使わず、単色にしています。
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不器用な男を意識した黒
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このPCは、約5年前に会社から支給されたDellのデスクトップですが、なぜだかとても動作が重たいのです。気合いを入れてPhotoshopを立ち上げたりすると、平気でカチンと固まったり、機嫌よくPowerpointを作っていると、予告なく強制終了になったりして、あまりに体力不足なんですね。全く気が抜けません。
そんなパートナーなので、ファイルやデータの管理にはとても気を使います。HDDの残容量も少ないですし、いつ機嫌を悪くし、HDDがお亡くなりになるかも正直わからないので、大事な資料や重要なファイルは、PCの中ではなく安全な場所に避難させる必要があります。
そのため、可能なものはすべて、会社のファイルサーバーで管理するようにしています。大きなものに守られている感じで心地良いですし、いつPCを買い替えても大丈夫。そしてなにより、自分では共有しようという意識が無くても、自然と一緒に仕事をする仲間との情報共有がスムーズになっています。これはいい。
なので、最も頻繁に利用するファイルサーバーは、画面の右上にショートカットを2つ作り、いつも「よろしく」という気持ちでクリックしています。
■ コミュニケーションはほとんどチャット
私の場合、仕事をする際に何よりも多く時間を費やすのは、人とのコミュニケーションです。実際に対面しての対話(要はミーティング)はもちろんのこと、スピーディかつ効率よく多くの人と話を進めるために、チャットを多用しています。
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忙しくなると、画面がチャットで占領されます
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最もよく使うのが、「Skype」のチャット。チャットのログが残っているので、いつでも過去の話を確認できますし、たくさんの人と同時に会話しても、サクサク動くのが気持ちいいです。特に、プロジェクトに関わる複数のメンバーとやり取りできるグループチャットは便利です。
そのほか、「Windows Liveメッセンジャー」や、1画面で複数のサーバに接続できる「LimeChat」を常駐させていたり、社内では「IP Messenger」も立ち上げています。むろん、社内で最も多いやりとりは「飯いく?」ですが……。
こういうチャットでやりとりする話題は、ちょっとしたお願いや、エンジニアとの仕様調整や、ミーティング前のネゴ、デザインのチェックのほか、商談、悩み相談、面白い記事などさまざま。対面で会話する感覚に近いので、コミュニケーションを補完するという意味で、チャットはとても重宝しています。ひょっとすると、メールよりもチャットのやりとりのほうが増えてきたかもしれません。
■ ブックマーク、タスク管理も預けます
メインブラウザは、Firefoxを使っています。ほとんど使いこなしてませんが、多彩なアドオンがあるので、その中でもソーシャルブックマーク「del.icio.us」のブックマーク機能拡張を使っています。
これを使うと、ブラウザのブックマークのような操作で、del.icio.us上で登録したブックマーク記事やサービスのURLに飛べるので便利です。私の場合、自宅で仕事をすることも多いので、自宅のPCにも同じような環境を作っておくことで、ブックマークを同期させています。
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Tagsをブラウザのお気に入りフォルダ風に
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同じように、スケジュール管理はすべてGoogleにお任せしています。これまで、何度も電子手帳をトライしましたが、最終的にはGoogle カレンダーで落ち着きました。他人の予定も同じ画面で共有できたり、携帯でも閲覧/更新ができたりと、もう手放せません。Google カレンダーの中に、ToDo管理サービスの「Remember the milk」を表示したり。本当に便利な世の中になりましたね。
このように、PCではなるべく情報は持たず、ネットに預けるスタイルを基本形としています。
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携帯メールでタスク追加を便利
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カレンダーでもチェックするのが吉
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■ 簡単な画像編集ならWeb上で
仕事では画像や写真を編集加工することも多いのですが、リサイズや切り抜き、回転といった程度の編集は、Web上で画像加工できるサービスを使っています(なぜなら、Photoshopを使うとPCがフリーズするから……)。いろいろあるようですが、私は「Snipshot」というサービスを使っています。
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Snipshotのトップページ/犬がかわいい
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もうちょっと軽いとうれしい/近所の猫
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編集後の画像をさまざまな形式で保存できるほか、フォトサービスへの保存機能やメールへの転送機能もあって、とても便利です。編集できるイメージは、最大5,000×5,000ピクセル、10MBまでということなので、十分使えるのではないでしょうか。そもそもそんなに複雑な作業はしないので、普段のちょっとした作業であれば、この程度の機能で十分です。
■ 情報収集は、お気に入りの「ヒト」単位で
最後に、情報収集の手段ですが、私の周囲ではRSSリーダー「livedoor Reader」を使っている人が多いです。私も使ってはいるのですが、どうしても入ってくる情報が多くなり過ぎ、忙しくなると遠ざかってしまったり、読み飛ばししてしまったりと、どうも上手に使いこなせませんでした。
そこで登場するのが「アバウトミー」です。このサービスの利用者は、あちこちのコンテンツ(ブログやブックマーク、写真など)をプロフィールとして、1つに集約しています。その中から、気になる人(お気に入りの人)をコンタクトに登録しておけば、その人の取り込んでいるコンテンツを気軽にチェックすることができます。読むというより、「流し見」ですが、適度な情報量を、新しいもの順でチェックできるので、私にとってちょうど良い感じのRSSリーダーになっています。
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アバウトミー/コンタクトの新着画面
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自分のサービスを宣伝するというのも、ちょっと感じ悪いかな……、とも思いましたが、普段実際に使っているものを紹介しようということで、ご紹介させていただきました。良かったら使ってみてください。
■ おまけ

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10年以上の長いつきあい、単語登録
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みなさんは文字登録ってどのくらい使ってますでしょうか。文章入力の手間が省けるので、けっこう便利です。例えば、「い」の変換で、「いつもお世話になっております。ニフティの佐藤です。」とか、「こ」の変換で、「今後ともよろしくお願いいたします。」とかです。
一文字ずつ気持ちを入れて入力しても、けっこう誤字やポカミスがあったりして、ヘコむ自分にとって、この文字登録は重要です。もちろん、この原稿は一文字ずつ入力させていただきました。
いま思いついたのですが、この単語登録をソーシャル化して、みんなで共有できたら、素晴らしくないですか? もうあるんですかね? そういうサービス。どなたかご存知でしたら、教えてください。それでは、みなさん、いつかお会いする日まで。
■ じろかんの利用ソフト・サービス
2007/08/31 11:13
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佐藤寛次郎(じろかん) 1970年神奈川県生まれ、喘息もち。ニフティでコンテンツからコマース、放送、コミュニティまで、幅広い分野の企画/運営に携わる。現在は、プロフィールサービス「アバウトミー」を担当。最近はブログネットワークに興味あり。週末は海へ行く。 |
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