« 無線LANのチャネル運用を考える | メイン | ユニクロのiPod shuffle用アクセサリー »
2005年07月22日
パワードコムが取り組む2つの形のビデオオンデマンド
パワードコムがSTBを使ったVODサービスを発表しました。
パワードコムなど、STBでVODやカラオケが楽しめる「Powered Theater」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/10443.html
リリースを最初に見た瞬間は、正直言って少々とまどいました。なぜならパワードコムは、「ひかり de DVD」という映像配信サービスもすでに発表しており、現在も期間を延長して実証実験中だからです。
パワードコムなど、FTTHでDVDレコーダへコンテンツ配信するトライアル
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/7307.html
ただ、サービスの内容をよく読んでみると、Powered Theaterは「GEO@チャンネル」「OCNシアター」「LEO-NET」などにも提供しているネオ・インデックスの「Nextensive VOD」を採用したもので、まったくの新しいサービスというわけではありません。パワードコムの持っているバックボーンネットワークを有効活用するという意味では十分に有効でしょうし、投資などの面でもメリットがあるのかもしれません。
ちなみにひかり de DVDですが、個人的には他のVDOサービスとはちょっと異質な存在として期待しています。特徴を簡単に挙げると
- ストリーミングではなくダウンロード型
- コンテンツをDVD-RAMに書き込んで残せる
- レンタルだけではなく半永久的に保有できるセルモデルも用意
- 専用STBではなく東芝のDVDレコーダに対応
といったところ。個人的には市販されているDVDレコーダで使える点が一番大きな魅力と思います。以前に掲載した記事やインタビューでも、最近の東芝製「RD」シリーズであればひかり de DVDに対応できるという説明がありましたし、DVD-RやDVD-RWへの対応も検討を進めているとのこと。家電量販店で販売しているDVDレコーダを買うと、そのままVODサービスが使えるというのは今までにないアプローチですし、ユーザーの敷居も低いのでは。
「ひかり de DVD」でセル市場を見据えた展開。既存東芝製品の対応も
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/event/9713.html
コンテンツをDVDにダウンロードする新しい映像配信スタイル
「ひかり de DVD」についてパワードコムに聞く(イニシャルB)
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/shimizu/10029.html
コンテンツ配信について回る著作権の問題も、ひかり de DVDで採用しているCPRMはデジタル放送の録画にも使われている規格ですので知名度、実力ともに十分でしょう。レンタルビデオと比較されがちなVODサービスですが、手元にコンテンツを残せるという点ではストリーミングよりもよりレンタルビデオに近いイメージで使えそうです。
今年の秋には正式サービスを予定しているとのことで、最後はコンテンツの充実が決め手になりそうですが、今回のPowered Theaterでも協力している「キャスティ」によるお笑いコンテンツもついていますし、トライアルにはバンダイチャンネルも参加していますからアニメ系も持っています。一体どれだけのコンテンツが正式サービスで登場するか、期待して待ちたいところ。
正直を言えば、TEPCOひかり以外の回線でも使えると最高なんですけどね……。
投稿者 甲斐祐樹 : 2005年07月22日 21:44
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.impress.co.jp/mt/mt-tb.cgi/1290