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2005年09月08日
ソニーとアップルのオーディオプレーヤー同日発表に思う
本日、アップルとソニーからオーディオプレーヤーの新製品がそれぞれ発表されました。
アップル、カラー液晶搭載で厚さ6.9mmの「iPod nano」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/10990.html
ソニー、インテリジェントシャッフル機能を備えたウォークマンAシリーズ
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/10993.html
鉛筆よりも薄いというほどに小型化されながら、今までのiPodの機能をほぼ網羅しているiPod nano。発表と同時に発売開始ということもあり、アップルストアにはiPod nano目当てのお客が大勢訪れるなど、話題性ではiPod nanoの圧倒的勝利といったところでしょうか。それに比べてソニーの新製品は、従来製品とデザインが変わらないマイナーチェンジが含まれるなど、今ひとつインパクトに欠ける印象です。
ただし、これはハードを比較した場合の話。サービスや両社の今後の展開を考えると、私には圧倒的にソニーの話が興味深く思えました。
1つにはWMAのサポートが打ち出されたこと。これまでもソニー製品はMP3に対応していましたが、音楽配信に使われているDRM対応の楽曲フォーマットとしてATRAC3以外をソニーがサポートするのは今回が初めて。DRMにも対応するのかは今のところ明言されていませんが、僚誌AV Watchの記事には
「iTMSなど各社のDRMへの対応については「技術的な問題もあり、いつ頃に対応できるとは明言できない」とした。
とあるように、DRMへの対応も視野に入れているようです。
ハードウェアとしては非常に魅力的なiPod nanoですが、音楽配信の観点からすると、現状ではiTMSしか使えません。また、今までのiPodの機能をすべて網羅したとはいうものの、それは裏を返せば今までのiPodの機能を超えるものでもないとも言えるでしょう。
もちろん、今までの音楽配信の選択の低さはこれまでのソニー製品も同じでしたが、今回の新たなフォーマット対応は、少なくとも現段階ではiTMSに限られているiPodよりも新しい決断です。今回のオープンなフォーマット思想の具体化が進めば、ハードウェアに縛られ、限定された音楽配信しか選べない状況から、好きな楽曲を自由に選び、好きなハードウェアで音楽を楽しむという、新たな音楽配信が実現できるかもしれません。
さらに注目なのが、これまでソニー製品の楽曲管理ソフトとして長い間その位置を維持していたSonicStageが、新たに「CONNECT Player」に取って変わられること。先日発表された新型Vaioも、ついにSDカードを標準でサポートするなど、ソニー全体がオープン思想に向かっているようにも感じられます。
音楽配信はまだ始まったばかりで課題も多いですが、少なくともハードウェアに依存した現状が、ソニーの試みで何かが変わりそう。そんな期待をさせる今回の発表でした。

