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2006年07月18日

ニンテンドーDSブラウザーを体験してきた

ニンテンドーDSブラウザー
 本日掲載させていただいたニンテンドーDSブラウザーの開発インタビュー。取材は任天堂の京都本社で行ないましたが、その際にわずかな時間ながらニンテンドーDSブラウザーを体験できましたので、個人的に印象に残った部分をご紹介したいと思います。

 まず感じたのが起動時間の早さ。サイトの表示スピードそのものは画像などのデータ量などによって変わると思いますが、電源オフからブラウザが起動するまでの時間は非常に短く、ほとんどストレスを感じませんでした。タイトル画面の前にメーカーのロゴなどが表示されるゲームがよくありますが、ニンテンドーDSブラウザーであればロゴよりも早くブラウザが起動されているのではないでしょうか。「ながらで使ってもらうブラウザ」という意味では、この起動の早さは魅力的です。

 ただ、PSPやW-ZERO3などの端末がブラウザ機能を内蔵しているのに対し、ニンテンドーDSブラウザーは外付けな点は少々ネック。特に我が家ではニンテンドーDSがゲームとしての稼働率も高いだけに、ブラウザを使いたくなったらさっきまでプレイしたDSカードを差し替えて、という手間が必要です。本体に装着できるDSカード収納ケースなどがあれば、使いたい時にすぐ差し替えられて便利かもしれません。

 文字入力も快適でした。手書き文字の認識だけでなく、予測変換にも対応しているので、PCなどの操作は難しいお年寄りにも、ニンテンドーDSブラウザーなら気軽にネットを楽しめそうです。

 実際に確認はできなかったのですが、担当者によればAjaxも動作するとのこと。表示する画像などのデータ量が大きいと表示が難しいかもしれませんが、ニンテンドーDSブラウザーに最適化されたAjaxベースのWebサイトがあったら面白そうです。NTTドコモのiモードでも、サービス開始当初は「勝手サイト」と呼ばれる非公式サイトが大いに盛り上がりました。すでに800万台以上を出荷するニンテンドーDSだけに、ニンテンドーDSブラウザー向けのWebサイトユーザーやメーカーを問わず登場を期待したいところです。

※7/25追記
最速インターフェース研究会さんがいろいろとニンテンドーDSブラウザーの動作確認をしているようです。そのエントリーによるとAjaxがうまく動作しないとのこと。初出時に「Ajaxが動くかもしれない」という記載でご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。

なお、上記ブログによればブックマークレットは動作するとのこと。文字コピーができないニンテンドーDSブラウザーだけに手入力しなければいけないのが難点ですが、情報が集まってくると面白い使い方ができるのかもしれません。

スピード測定環境についてもトラックバックでご意見いただいておりますのでこの場にてご説明させていただきます。回線は100Mbps占有のBフレッツ ベーシックタイプを用い、無線LANルータにはNECアクセステクニカのWR7850Sを使いました。ルータの詳細については下記をご参照下さい。

NEC、新11aチャネル対応の11a/b/g無線LANルータと無線LANカード
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/10254.html


投稿者 甲斐祐樹 : 17:46 | トラックバック