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2008年12月03日

日本のブログと共に歩んだシックス・アパートが5周年イベントを開催

 シックス・アパートが2009年の事業戦略説明会を開催した12月2日は、同社の日本法人設立5周年の日でもあり、当日は発表会に続いてブログ関係者やブロガーなどを招いた5周年イベントが開催されました。

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5周年イベントの豪華な食事
シックス・アパート、「TypePad Connect」など事業戦略を説明
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/24098.html
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左から伊藤氏、関氏、古賀氏
 シックス・アパートが設立された2003年は、livedoor Blogやココログといったブログサービスが次々にサービスを開始し、日本でもブログの普及が始まりつつあった年でもあります。5周年イベントではそうした日本のブログとシックス・アパートを振り返る対談が、会長の伊藤穰一氏、代表取締役の関信浩氏、常務執行役員の古賀早氏の3人でで行われました。

 シックス・アパートに関係することになったきっかけについては「ブログにはまったときに一番良いと思っていたのがMovable Typeだった」(伊藤氏)、「周りから面白いと進められてMovable Typeをインストールした」(関氏)と、まずはMovable Typeの1ユーザーの立場からスタート。米Six Apartの出資についても「当時Six Apartは投資に対して乗り気ではなかったが、Movable Typeの日本語化などを通じ、『我々は投資家ではなくて同じオタクなんだよ』ということをわかってもらえることで、日本での展開にこぎ着けた」(伊藤氏)」との裏話も。

 一方で当初は「『日本には日記サービスというものがあるのに、Movable Typeという変なものが持ち込まれる』ということが2ちゃんねるで叩かれたこともあった。あの頃はブログという言葉がインチキなイメージだったのだろう」と、日本でのブログ展開が順風満帆ではなかった様子。営業面でも「ブログを売るにしてもどうパッケージすればいいか、価格をどう設定するかもさっぱりわからない」(関氏)と課題も多く、営業・マーケティング担当の古賀氏も「Movable TypeをCD-ROMにインストールするためのデータをもらおうとしたら、1.5MBのファイルがメールで送られてきて、『これをCD-ROMで売るのか?』と驚いた」との苦労があったとのこと。

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「イケメンCEO」と紹介されたJef Holove氏
 今では「ブログ」という言葉も広く認知されるようになりましたが、伊藤氏は「日本のブログはもう少しメディア化すると思っていた」と、現状の普及にはやや不満とのこと。「イランではブログがマスコミに近いが、日本やロシアは日記的に使われていて、国ごとに特徴があるようだ」と付け加えつつ、「今はマスコミが崩壊しつつあり、その流れ自体は良くないことだけれど、ブログはマスコミの支えになる存在ではないか」という発言もありました。一方、ブログを提供する企業については「もっとブログの間で標準化が進むと思っていたが、大企業化が進んでしまってサービス間のコミュニティが無くなってしまったのが残念」との感想も述べられました。

 イベントの後半は協賛企業によるプレゼント大会。中には日本での正式販売を予定する無線LAN昨日搭載SDカード「Eye-Fi」も登場し、抽選時にはEye-FiのCEOを務めるJef Holove氏もサプライズで参加、会場を盛り上げました。

投稿者 甲斐祐樹 : 2008年12月03日 11:39

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