ひらただいじです。2002年からブログとそれに関わるさまざまな活動をしています。2006年7月に3年勤めたシックス・アパートを離れ、現在は充電期間としてフリーで活動しています。詳しいプロフィールは私のWebサイトをご覧ください。
■ メインマインはMac2台
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自宅はiMacと23インチのCinema Displayを利用
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普段は、メインマシンとしてMacを利用しています。最近はさまざまな場所で仕事をすることが多く、仕事先ではMacBook Black(Core Duo)を、家にいるときはiMac 17インチ(Core Duo)に外部モニターとして23インチのCinema Displayを接続して使っています。また、動作確認やその他もろもろのためのサブとしてWindows XPデスクトップも用意しています。もともとは自作Windows機をメイン、Macをサブにしていたのですが、いつの間にやらMacがメインになってしまいました。
複数のコンピュータ環境を行き来するため、なるべく同じ環境で使えるよう、そしてクライアント機になるMac側に重要なデータがたまらないように心掛けています。また、インストールの仕直しや修理時のバックアップ・リストアなどのことも考えて、あまり複雑なことをしないで、オリジナルに近いシンプルな状態での利用を心掛けています。
他の人との大きな違いは、インターフェイスを英語版にしていることくらいでしょうか。「なんとなくカッコがいいから」というのは冗談で、海外製やベータ版アプリケーションのテストを行なうためと、英語環境のシステムについて質問をしてくる知人のために英語に設定していたら、いつの間にか慣れてしまったというわけです。Windows XPやMacOS Xはメニューが英語でも、日本語のIMEさえあれば違和感なく利用できるものです。
■ IMAPで常にメールを同期
普段利用しているアプリケーションでは、メールソフトはMacOS Xに付属する「Mail.app」をそのまま使っています。メールボックスには自宅サーバーのIMAPを利用していますので、自宅のiMacと移動中のMacBookで自動的に同期が取れて便利です。
スパムフィルタ「bogofilter」やウイルスチェック「ClamAV」はサーバー側で行なっていますので、クライアント側はいたってシンプルにしています。メールの下書きもIMAPのフォルダを経由して同期されるので、作業を簡単に引き継げます。
出先でMacBookを使ってある程度書き、家に帰って仕上げて送信。メールの返事が来たら家でフラグだけつけて、出先で内容を再度確認できるなど、環境やマシンに限定されないので、非常に重宝しています。Windows環境ではThunderbirdをインストールしてありますが、めったに利用していません。
MacOS Xには日本語入力プログラム「ことえり」が標準で付いてきますが、わたしはシフトキーを多用する変換方法で有名な「SKK」を使っていたことから、SKKのMac OS版である「AquaSKK」を利用しています。SKK自体はEmacsやWindows、Unixなどさまざまな環境で利用できるため、どの環境でも利用できて重宝していますが、独特なので万人にはお勧めできません。しかし、私はSKKに10年以上お世話になっているので、すっかり指に馴染んでしまいました。
■ ブラウザはSafariがお気に入り。ブックマークは自分専用のサービスを利用
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認証サービス「TypeKey」をベースとした個人専用ブックマーク
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ブラウザは「Safari」を主に利用し、サブブラウザとして「Camino」を使っています。最近のMac OS向けWebアプリケーションではFireFox/Caminoのみサポートというものもあり、クロスブラウザでの確認も必要なので、FireFoxやCaminoを組み合わせて利用しています。ただし、Webアプリケーションの開発では、最終的にはクロスブラウザでのチェックが必要なので、ほかにもさまざまな環境を用意しています。
FireFoxにはさまざまな機能拡張があって便利になりそうなものですが、テスト目的の利用が中心なので、プロキシを編集できる「SwitchProxy」くらいしか利用していません。Safariがメインになる理由はレンダリングの美しさと動作速度が主な理由です。Safariを使うと本当に綺麗に見えるのです。
ちなみに、ブックマークは自分で作った専用のサービスを利用して、自宅サーバーで運用しています。どこからでも同じブックマークが使えるので便利です。また、スケジュール管理にはGoogle カレンダーを利用しています。
■ 「SubEthaEdit」で単なる議事録作成にも楽しみを
テキストエディタは、主に「SubEthaEdit」を利用しています。このエディタの特徴的な機能は、コラボレーション機能にあります。もともとはXPのペアプログラミングなどを狙った機能だと思いますが、わたしのお気に入りの使い方は、会議の議事録作成です。
SubEthaEditでは、1つのファイルをみんなでよってたかって編集できるので、自分が発言している時は他の人に書いてもらうことができます。会議が終わる頃には議事録も完成させられるよう、会議の参加者でチームワークを発揮することもできるので、たかが議事録でもエンターテインメントとして楽しめますよ。
チャットソフトは、今は「Skype」をメインに利用しています。Skypeのいいところは音声通話よりもグループチャットではないかと思います。自分が接続していなかった期間の過去ログを、接続した時点で取得できるのは非常に便利で、いわば「IRC+BOT」のような使い方ができるところが気に入っています。Skype 3.0で実装されたオープンチャット機能は、IRCに匹敵する使い方ができるのではないか、と密かに期待しています。
エンジニア的な仕事も手がけている関係上、「ターミナル」なども欠かせません。Mac OS Xは一皮剥けば中身はUNIXのようなものですので、そういった意味でも重宝しています。プログラムの作成などでは「ターミナル」から「emacs」や「vi」で編集することが多いです。emacsには辞書検索インターフェイス「eb+lookup」をインストールしてあるので、オフラインのときにも重宝します。
■ 混沌の中の秩序
実際のデスクトップですが、自宅では大きな2画面を活かして、ウィンドウを大量に開いて利用しています。いままさに、この原稿を書いているときにあるウィンドウの数は60以上、自分でも把握しきれていません。タブブラウザを利用しているにも関わらずこの状態になるのだから、利用する側に問題があるのでしょう。
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無数のウィンドウが散らばるデスクトップ
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この混沌とした環境で活躍するのが、ExposéとSpotlightです。Exposéのおかげで、大量にあるウィンドウの中から必要なものを見つけ出すことが簡単にできるようになり、仕事の効率が上がったような気がしています。
デスクトップアイコンもひどく散らかっていますが、基本的にテンポラリ領域、一時的なファイルの置き場として使っているので、必要なものはドキュメント置き場に保存しておき、デスクトップアイコンは散らかったと思ったら不定期にクリアしています。
また、必要なファイルがどこへいってしまったのか探すときに使うのがSpotlightです。ファイルの中身も検索してくれるので便利ですが、基本的にはファイル名を付けるときに「件名」「相手の名前」「日付」などを組み合わせておきます。例えばこの原稿であれば「impress-bbwatch-desktop-2007-2-2.txt」のようにしています。また、必要に応じて、Wikiやバージョン管理システム「Subversion」などで管理したり、自分のサーバーに保存したりすることもあります。
■ 環境はいつでもまるごとバックアップ
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「ディスク・ユーティリティ」でまるごとリストア
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わたしがメインマシンにMacを利用している大きな理由の1つは、バックアップとリストアがあります。不定期にディスクのイメージをまるごと作成し、そのままUSBなどで外部接続したハードディスクに保存しておきます。MacOS Xに付属の「ディスク・ユーティリティ」を利用すると、起動ディスクのイメージをそのままファイルにしたり、イメージファイルの中身を別のハードディスクにリストアしたりすることができます。
たまに講演などの仕事も受けているので、マシンが故障したときに備えて代替機も用意していまして、新しいマシンにイメージをリストアするだけで直ぐにいつもの環境を作れるようになっています。もちろん作業中のファイルは取り戻せないこともありますので完璧ではありませんが、かなり安定した仕事環境として利用できています。
以上がわたしのデスクトップの紹介です。新しいマシンを手に入れても数時間の内に仕事ができるように、普段使うものは必要最小限にとどめることで、シンクライアントに近い、それでいてそこそこに使いやすい環境になっていると思いますし、自分でも気に入っています。
■ ひらただいじの利用ソフト・サービス
2007/02/02 11:03
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