みなさんこんにちは、河野と申します。最近までシックス・アパートという会社に勤めていましたが、9月から充電期間という名のロング・バケーション中で、このデスクトップ百景が退職してから初めてのお仕事(?)です。よろしくおつき合いください。
個人としては、2003年から「smashmedia」というブログを書いています。テレビとかアイドルの話ばっかりですが、たぶんそれがぼくのほとんどです。
■ 基本的にパソコンが「嫌い」
ネット業界で働いてもう10年以上になりますが、実はパソコンが嫌いなのです。でもこれがないと仕事できないし、インターネットには便利なサービスもたくさんあるので、パソコンがなかったら困るだろうなとも思います。
そんなわけでぼくとパソコンは、憎たらしいけど離れられない、「タッチ」で言うなら南ちゃんとタッちゃんのような、アンビバレンツな関係です。
2カ月ほど前にThinkPad X40が壊れたので、今はVAIO type G(VGN-G1)を使っています。ThinkPadの故障の原因はHDDだったので、Vaioはちょっと高いけれどHDDレスのフラッシュメモリバージョンを購入しました。type Gは軽いし、持ち歩くことが多い人にはナイスなノートパソコンだと思います。
パソコンは壊れるものだと思っているので、ほとんどデフォルトのままです。設定も覚えるのが面倒なので、できるだけ買ったままにしてありますが、Vistaの新しいインターフェイス「Aero」は鬱陶しく感じてしまうのでオフにしています。かといって「Windows クラシック」はあまりに味気ないので、間を取って「Windows Vista ベーシック」を使っています。あまりあれこれアプリケーションを起動するほうではないので、パフォーマンスはそれほど気にしていません。
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いろいろあるけど「Windows Vista ベーシック」で
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■ 壁紙は大好きな長澤まさみ。彼女の笑顔で救われる
壁紙は大好きなカルピスです。嘘です。カルピスも好きだけど、大好きなのは長澤まさみです。敬称略です。
実際はほとんどメーラーかブラウザが全画面を占有しているので、彼女の笑顔を見ることは1日に1回あるかないかくらいなのですが、その1回でとても救われます。最高です。とか書いているぼくは大バカ野郎です。
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壁紙のカスタマイズがすべて、と言ってもいいくらい大好きなまさみ
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デスクトップ上にアイコンが少しだけなのはほとんどアプリケーションが入ってないからでもあるのですが、ドラッグ&ドロップで使う圧縮・解凍ソフト(+Lhaca)や画像編集ソフト(IrfanView)などを置いています。あとはいくつか文書ファイルやプレゼンのファイルがありますが、メールで添付するために一時的にデスクトップに置いているだけです。ドラッグ&ドロップって直感的な操作だからいいですよね。これを考えた人は天才だと思います。
ごみ箱のアイコンは、いつも左上にして捨てやすいようにしています。でもある日突然勝手に並べ替えられたりして困ります。あれはなぜなんでしょうね。
その下にある衛星のようなマークつきのフォルダは「Groove」というP2P型のグループウェアで管理している同期フォルダです。ぼくはこれをバックアップツールとして使っています(詳細は後述)。
ウィジェットとかサイドバーは使っていないというより、表示しておくべき情報が思いつきません。時計は壁時計を見たほうが早いですし。
タスクバーは最初は自動的に隠すようにしていたのですが、メールの着信が気になるので今は常に表示するようにしています。よく「アイコンがチカチカすると気が散って集中できないから隠す」という方がいますが、ぼくの場合はメールのやり取りが仕事においてけっこう重要だったりするので、着信を気にするストレスのほうが問題だなと思い、いつでもチカチカが見えるようにしました。可視化は重要です。
■ メーラーとブラウザ、テキストエディタがあればだいたいOK
ぼくの場合、使用しているアプリケーションはメーラー「Becky!」とブラウザ「Sleipnir」、テキストエディタ「秀丸」でほとんどすべてです。資料作りや原稿執筆時にはPowerPointやWordも使いますが、下書きはいつも秀丸で書いています。
以下、主に使うアプリケーションについて紹介します。
Becky!はもう10年くらい使っているメーラーです。昔はマルチアカウントに対応しているメーラーが少なかったので、なんとなく消去法で選んだ記憶があります。でもシグネチャもたくさん登録できるし、振り分けもできるのでメーラーはこれで十分です。
秀丸も10年くらい使っています。行数カウントとか文字数カウントもできるので原稿の下書きに使ったり、たまにプログラムを書くときも秀丸を使っています。
ブログの下書きも「ブログ用ネタ帳.txt」というファイルを作成し、思いつくままにメモしています。ちなみにブログの投稿は「ecto」というシェアウェアを利用していますが、Mac版のectoのほうがずっと機能が豊富そうで、Windowsユーザーとしてはちょっと羨ましいです。
デフォルト重視のぼくですが、秀丸はちょっとだけカスタマイズしていて色を変えています。具体的には背景を黒にして、文字色を白にし、カーソル行をアンダーラインにして見やすくしています。最近の秀丸はタブ化にも対応しているそうですが、そういった機能は使っていません。
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「その他」の「ファイルタイプ別の設定」で変更できます
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ブラウザはSleipnirです。間違って終了させても直前に開いていたサイトをそのまま表示してくれるので気に入っています。聞けばFirefoxにもセッション復元機能はあるそうですが、もう慣れてしまったのでメインはSleipnirです(一応、Firefoxもインストールしています)。
Sleipnirもほとんどデフォルトのままでスキンの変更などもしていませんが、工夫としてはリンクバーの活用でしょうか。できるだけ1文字か2文字で名前をつけることにして、たくさん表示できるようにしています。faviconがもっと普及すれば、もっとわかりやすくなるんですけどね。ちなみに「お気に入り」はほとんど使っていません。
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「sm」=smashmedia、「FR」=フレッシュリーダー、のように短くしている
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■ アプリケーションは控えめに。スケジュールは紙ベースで
メッセンジャーはSkypeです。MSNメッセンジャーやGoogle トークも以前は入れていたんですが、面倒になったので1つにしました。どうしても連絡が取りたいときは、メールや電話という手段もありますしね。マンガ家の古谷実も言っていましたが、人生最大の敵は「めんどくさい」です。
日常的に使っているネットサービスもあまりありませんが、RSSリーダーはフレッシュリーダーを使っています。前はBloglinesを使っていたのですが、メンテナンスで使えないことがストレスに感じるので、自分のサーバーにインストールできるフレッシュリーダーにしました。おかげでとっても快適です。
ソーシャルブックマークはほとんど使いません。たまにBlogPetのブックマーク機能を使っていますが、気になる記事はブログに書いてしまうのでいらないことに気づきました。それでも以前は使っていたのですが、「あとで読む」タグをつけるばかりで実際にほとんど読まないのでやめてしまいました。
スケジュール管理は、以前は会社指定のアプリケーションを使っていましたが、今はQuo Vadisの手帳を使って紙で管理しています。ただし、タスク管理には「Remember The Milk」を使い、「今日やる」とか「なるはや」といったグループを作成してタスクをまとめています。
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グループ分けにちょっとだけ凝っている「Remember The Milk」
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もう1つだけ紹介したいのが「NAVITIME」です。普通の乗り換え案内サービスでは駅から駅への乗り換えしか調べられないし、最寄駅が2つ以上あるときに複数回調べないといけなかったのですが、NAVITIMEならカーナビのように「自宅」から「会社」と2点を指定すれば、どの駅から電車に乗ればいいかも教えてくれるので便利です。
しかも乗車時間だけでなく徒歩も含めたトータルの所要時間を教えてくれるので、「駅まで歩いて何分かかるかなあ」とか余計なことも考えなくていいから楽チンです。有料だけれども、手放せないサービスです。
■ 大事なのは「ストレスフリーなバックアップ!」
冒頭でも触れましたが、パソコンは壊れるものです。絶対壊れないパソコンなんてありません。だからいつ壊れてもいいように使うことが、ぼくの大事な管理術です。
そのために「アプリケーションは必要最低限しかインストールしない」とか「設定はなるだけデフォルトのまま使う」ということを実行していますが、「データのバックアップをちゃんと取る」というのも重要な作業です。
バックアップには「Groove」というソフトを使っています。Grooveはもともとグループウェアなので掲示板やメッセンジャーなどの機能もあるのですが、ぼくはファイルのバックアップしか使っていません。
このアプリケーションを自宅にあるデスクトップ(ビデオ再生とオンラインゲーム用)にもインストールしておき、常にシンクロさせています。Grooveは両方のパソコンがオンラインになった時に自動で指定したフォルダの同期を取ってくれるので、ぼくは原稿とか資料などのファイルをすべて同期対象のフォルダに入れています。
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バックアップ対象のファイルはとにかく全部Grooveへ
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バックアップって専用ソフトを起動するとか、スケジューリングを設定するとか、とにかく面倒なものです。でもGrooveなら放っておいても勝手にバックアップしてくれます。正確には、相手のパソコンにコピーしてくれるので片方が壊れてもファイルは守れるという状態なのですが、何も考えなくてもファイルがバックアップされているのは便利です。Grooveは3台以上のパソコンでも共有できるので、社内外に関係なくプロジェクトごとにフォルダを作れば快適に共有できますよ。
■ おしまい
そんなわけで、ぼくのデスクトップと使っているアプリケーションについて紹介してきました。こうやって自分の選択基準を見直してみると、ストレス回避をかなり重視しているのがわかって自分でも面白いです。
ではまた、いつかどこかで。
■ 河野武の利用ソフト・サービス
2007/09/14 11:00
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河野武 1974年7月3日生まれ。立命館大学経済学部卒。マーケター、プランナー、プロデューサー。1997年にニフティ入社。2001年にニフティ退職後、フリーランスとして数年過ごし、2004年から2005年までオンライン書店ビーケーワンの専務取締役兼COO、2005年から2007年までシックス・アパート株式会社のマーケティング担当執行役員を務める。その他、ブックオフオンライン株式会社取締役、ウノウ株式会社アドバイザーを務める。現在はフリー。個人活動では企画集団コロコロプロダクションを共同で設立。これまでに「まんがseek」やmomoco.tv、All Consuming、amazoniaを企画運営。 |
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