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無料の便利ツール、インスタントメッセンジャーを使いこなす!
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第1回:インスタントメッセンジャーで何ができる?
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■ 早い・手軽・多機能、そしてタダ
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現在日本で代表的なIMのメインウィンドウ(コンタクトリストまたはメンバリスト)の例。左上から順にICQ、AIM、Yahoo!メッセンジャー、MSN Messenger、iChat
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「あとの細かいことはメッセンジャーで」「ファイルはIMで送るから」「メールに添付すると上限にひっかかって送れないことがあるんで、メッセで送ってますよ」「夕べはビデオチャットしてたんだ」なんてセリフをきいたことがあるだろうか。すぐに連絡を取りたい、メールを書くほどではないが、軽い会話を楽しみたい。テレビ電話のように顔を見ながら話がしたい。気軽にファイルをやりとりしたい……。そんなことが1つのソフトウェアで可能になる。それが「インスタントメッセンジャー」(以下、IM)と呼ばれるソフトだ。
日本では一部のファンの間で昔から利用され続けているが、ADSLやFTTHなどブロードバンドによる常時接続環境の普及と、大手ポータルサイトやプロバイダーがこぞってIMを送り出したことにより、ビジネスとプライベートの両方で利用者の拡大につながっている。
IMの最大の特長は、特定の人物がインターネットに接続しているかどうかが一目でわかることだ。接続中であればメールの送信ができるだけでなく、そのままテキストチャットやファイル転送ができたり、音声チャットやビデオチャット、IP電話までできてしまう。中にはホワイトボードを共有したりゲームができるものもある。1対1のやりとりだけでなく、同じIMの友達同士でチャットルームをつくり、わいわい会話を楽しむことも可能。しかもそのほとんどが無料で利用できるのだ。
■ 仕事にも活用できるIM
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MSN Messenger では友達がサインインするとサウンドとともにウィンドウがポップアップする
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ビジネスシーンにおいてもIMを取り入れている人がいる。メンバーがオンラインであることがわかれば、連絡を取りやすいからだ。メールに資料を添付したが、相手のメールボックスの上限が決まっていたため送信できなかった、急ぎの連絡をメールで送ったが、読んでもらえてなかったなんて問題も解消できる。
最近ではあまりにも迷惑メールの量が増えたため、受信したメールの中から重要なメールを探し出すのに苦労しているという話も時おり耳にする。ひどい人になると、ゴミ箱の中から探しているような状態という人もいるそうだ。そんなときも重要な相手と直接コンタクトを取れるIMは強い味方になってくれるのだ。作業効率アップにも一役買ってくれる有効なツールといえる。
さらに、ネットワークの向こうにいる人を身近に感じられるのもIMのメリットといえるだろう。なかなか会うことのない相手でも、IMのリストでオンラインになっていることがわかるとちょっと安心。オンラインだから元気にしてる……かどうかは別問題だが、少なくとも生きていることはわかる。孤独なオフィスでの残業、過酷な徹夜作業、何日も部屋に缶詰状態なんてときも、IMの画面の中で友達の存在を感じられる。
フリーランス同士なら、直接的なやりとりはしないまでも「真夜中にオンラインのあの人も、きっと仕事をがんばってるに違いない」と思えるだけでなんだか救われた気分だろう。自分と同じく朝までがんばってるなぁと思っていたら、相手は夜通しチャットしてた!なんてこともあるが。
■ 今、どんなIMがある?
数多く存在するIMの中でも、歴史が古いのはICQだろう。また、Windowsユーザーにおなじみの MSN Messenger、Macintoshユーザー用のiChatとiChat AV 、ICQ、iChatとも互換性のあるAIMなどが知られている。ポータルサイトやプロバイダーが自社サービスと一体化させて提供しているケースもあり、Yahoo!メッセンジャーなどはその代表といえる。以下にこれらIMの概要をご紹介しよう。
■ ICQ
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ICQの公式サイト。日本語による日本語版(Lite版)のアナウンスも用意されている
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ブロードバンドという言葉が普及する以前から、根強いファンによって愛用され続けている老舗のIM。英語の「I Seek You」が名前の由来となっている。ICQナンバー(無料)を取得すれば無料で利用できるほか、Windows、Mac OSのみならずPocket PCやPalm OSにも対応するため、ICQを通じてIMに親しんだ人も多いだろう。
オリジナルは英語だが、バージョンによってはパッチを当て、日本語化して使うこともできる。インスタントメッセージはもちろんのこと、音声チャットができるICQ Phone、ファイルの送受信や共有のほか、Webで閲覧できるグリーティングカードを作成して送信する機能などもある。メニューは英語でも日本語は扱えるので安心だ。
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ICQ Pro 最新版(英語)の例
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グリーティングカード作成機能は手軽で便利
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■ URL
ICQ
http://www.icq.com/
■ MSN Messenger
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MSN Messengerの公式サイト
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マイクロソフトが提供している多機能IM。利用にはMSN Hotmailのアカウント(無料)か、.NET Passportのアカウント(無料)取得が必要。すでにhotmailを利用している人はそのまま利用可能だ。インスタントメッセージ、ワンボタンで始められるビデオチャット、Webカメラ映像の送受信、音声チャットといったコミュニケーションに加え、ホワイトボードを共有して絵を描いたり、ゲームで得点を競い合ったりする楽しみ方もできる。
自分のマシン上で動いているアプリケーションの画面を相手のディスプレイ上に表示できる「アプリケーションの共有」では、カーソルの動きも伝えられるため、ソフトウェアの使い方を実際に見せるといったサポート的な利用方法も考えられる。Windows版のほか、Macintosh版、Pocket PC版なども用意されている。
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グループチャットの画面
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Webcam機能と音声チャットで会話を行なっているところ
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■ URL
MSN Messenger
http://messenger.msn.co.jp
■ AIM(AOLインスタント・メッセンジャー)
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AIMの公式サイト
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AIMとはAOLインスタント・メッセンジャーの略。Windows版とMacintosh版があり、スクリーンネーム(無料)を取得して利用する。インスタントメッセージや「トーク」と呼ばれる音声チャット機能、ファイルの送受信ができるほか、「ニュースティッカー」を起動しておくと、ニュース速報が流れ、タイトルをクリックすると読みたいニュースのページにアクセスできる。
コンテンツパネルを切り替えることで友達リストのほかに、ニュース、おすすめ、AOLサーチなどが使えるようになっている。ICQ、iChatユーザーとはインスタントメッセージの送受信が行なえ、MacintoshのアカウントをWindows版AIMで使うこともできる。
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インスタントメッセージ
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コンテンツパネルを切り替えたり、ニュースティッカーを表示できる
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■ URL
AIM
http://www.jp.aol.com/aim/
■ iChat、iChat AV
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iChat AV公式サイト。アカウントを取得したい場合は「.Mac」タブをクリック
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アップルコンピュータがMac OS Xから提供している独自のIM。AIMと互換性を持ち、利用するには.Macアカウント(有料)か、AIMのスクリーンネームが必要。インスタントメッセージが中心の「iChat」(無料)と、FireWire対応のWebカメラを使ってビデオチャットが楽しめる「iChat AV」が存在する。
インスタントメッセージでは、お互いのキャラクタをあらわす「ピクチャ」から台詞が吹き出すようなデザインになっており、コミカルでリアルな感覚が味わえる。チャット可能な状態を表わすステータスと、不在を表わすステータスの両方で表示するメッセージを自由に登録できる点も見逃せない。iChat AVはMac OS 10.3「Panther」に含まれているが、10.3以前のユーザーがiChat AVを利用したい場合は有料となる(3,600円)。
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インスタントメッセージの送受信例。自分の吹き出しの色やフォントの色は自由に変更できる。メンバリストには各自指定したピクチャが表示される
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主なステータスは「チャット可能」と「不在」の2つだが、それぞれ「カスタムメッセージ」として自由な文章を追加、削除できる
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■ URL
iChat、iChat AV
http://www.apple.co.jp/ichat/index.html
■ Yahoo!メッセンジャー
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Yahoo!メッセンジャーの公式サイト
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Yahoo! JAPANが提供しているIM。Yahoo! JAPAN ID(無料)を取得して利用する。Windows版やMacintosh版のほかにJava版、iアプリ版(携帯電話)、EZweb版(携帯電話)なども用意されている。
タブを切り替えることでYahoo! JAPANのサービスを利用できるほか、オークションに出品中もしくは入札中の場合は、最新情報が瞬時にポップアップ表示されるのでオークションの利用者には便利だ。Webカメラを接続して簡単に映像が公開でき、[ボイス]機能を合わせて利用することでビデオチャットもできる。また、[ツール]→[自分のビデオを公開する]を選ぶとメッセンジャー上にいる複数のユーザーに対して映像を公開できるので、簡単な即席ライブ放送局としても利用できる。
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映像を公開しながら3人でボイスカンファレンスをしているところ
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タブを切り替えるとIMだけでなく、Yahoo! JAPANのサービスも使える
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■ URL
Yahoo!メッセンジャー
http://messenger.yahoo.co.jp/messenger/index.html
というわけで、IMとはどんなものかがおわかりいただけただろうか。次回からは今回紹介したIMの中から「MSN Messenger 6.1」と取り上げ、アカウントの取得から使い方までを具体的に解説してみよう。これさえ押さえておけば初めてのIM体験もばっちり! になるはず。お楽しみに。
2004/03/01 16:02
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すずまり モニタ上の世界と触感のある世界の共存を目指し、WEBデザインとライターとハンドメイドアクセサリーつくりをしている申年。お気楽文章が得意で、多機能で便利なものならなんでも大好き。見て・読んで・使ってHAPPYな世界を目指しつつ、日夜精進中。 |
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