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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
「無線による車内情報サービス実証実験」が延長。実験内容や車両数拡大

実証実験の概要図
 日本テレコムとJR東日本は、2003年9月から行なっている「無線による車内情報サービス実証実験」について、7月12日より実験車両と実験内容を拡大して実験期間を延長すると発表した。

 「無線による車内情報サービス実証実験」は、京浜東北線の特定1編成2車両の中吊り広告部分に大型デジタルモニタを6台設置し、駅などに設置された無線伝送装置を経由して車両内にコンテンツを転送、大型デジタルモニタ上にコンテンツを表示させる実証実験。2005年2月には、無線LAN機能を搭載したPDAなどの機器向けに「コンテンツダウンロードサービス」や「インターネット利用サービス」の実証実験も開始している。なお、各機器間の無線LAN通信は、無線電送装置から車両内へはIEEE 802.11g、車両内の表示装置間はIEEE 802.11a、車内表示装置からPDAなどへはIEEE 802.11b/gを利用する。

 今回延長された実証実験は、JR東日本グループの広告会社「ジェイアール東日本企画」が主体となって行なわれる。大型デジタルモニタの設置台数は、従来の特定1編成2車両から、京浜東北線・根岸線2編成20車両の合計60台へと拡大。加えて、大型デジタルモニタには「WVIT(Wireless Visual-Info Terminal、通称:ウィット)」というシステム名称が付けられた。

 また、新たに実験車両を広告貸し切り電車として企業コマーシャルの配信を実施する。企業コマーシャルは、従来から行なわれている「時事通信写真ニュース」などと組み合わされて配信するという。また、各実験車両9~10号車では表示されたコンテンツに関する情報を、PDAなどから指定サイトにアクセスしてダウンロードできる。なお、実証実験は7月12日から開始され、期間は約1年間を予定する。


WVITを設置した車両の車内広告イメージ

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.japan-telecom.co.jp/release/2005/jul/0705/index.html

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(村松健至)
2005/07/05 19:02
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