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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ガンホー、学園生活を舞台にしたMMORPG「ヨーグルティング」

「ヨーグルティング」キービジュアル

イメージキャラクターの「アンナ」(写真左)。右側のキャラクターは「SDアンナ」
 ガンホー・オンライン・エンターテイメントは28日、東京都新宿区にある東放学園高等専修学校において、MMORPG「ヨーグルティング」のプレスカンファレンスを開催した。また同日より公式サイトを開設し、オープンベータテストの登録受け付けを開始した。

 ヨーグルティングは、韓国ネオウィズ社が同国内で開発・運営中のMMORPGで、「無限放学現象(EVP)」により多くの教師が消えてしまった学園が舞台。プレイヤーは、ストーリーや制服が異なる「エスティバー学園」と「宵月学院」のどちらかに生徒として所属し、他のプレイヤーとコミュニケーションを図ったり、EVPの謎を解き明かすためにエピソードをクリアしていく。なお、ガンホーでは同タイトルについて、学園を舞台にしていることから“学園オンラインRPG”と位置付けている。

 ゲーム内は、「学校フィールド」と「エピソードフィールド」の2つのフィールドから構成される。学校フィールドでは、他プレイヤーとのチャットやアイテムトレード、NPCとのアイテム売買やクエストに必要な情報の収集、エピソードフィールドに移動する際のロビーが用意されている。

 エピソードフィールドでは、1人から最大32人まで参加が可能な100以上のエピソードがあり、短時間でプレイ可能なエピソードも用意される。加えて、それぞれのエピソードは学園で発生したEVPの謎を解き明かすためのストーリーの一部にもなっており、ガンホーでは完結するストーリーが存在するMMORPGとしている。

 また、エピソード自体もパズル要素を含んだり、ボスモンスターが登場するなどの「一般エピソード」をはじめ、プレイヤー同士が協力してエピソードを進めていく「協力エピソード」、プレイヤー対プレイヤー(PvP)の「競争エピソード」の3種類が存在する。このうち、競争エピソードに関しては、ゲームの舞台が学園ということもあり、玉割りや牛乳運びといった舞台設定を活かしたエピソードもあるという。

 なお、エピソードの進行度が70%未満であれば途中参加も可能だが、エピソードクリア後に参加プレイヤーに分配されるアイテム獲得には一定の成績を修める必要があるため、必ずしもアイテムを獲得できるとは限らないという。また、アイテムの分配方法はエピソード中のスコアや順位により選択の順番が決定される。ただし、アイテムはアイテムボックスに収納された上で分配されるため、プレイヤーは実際にアイテムボックスを選択した段階で、どのアイテムを獲得したかを確認できるようになる。


学園フィールド エピソードフィールド エピソードの中にはボスモンスターが登場するものも用意

PvPの競争エピソードでは玉割り、牛乳運びといったものも 獲得したアイテムを分配する「リワードシステム」について 進級システムにより学年が上がると、プレイ可能なエピソードや武器などが追加される

4系統ある武器の1つ「グローブ」
 ゲーム中に登場する武器は、単体攻撃に優れた「グローブ」、前方の敵を攻撃する剣型の「ブレード」、中距離攻撃が可能なヘッドフォン型の「ミューラ」、遠距離攻撃を行なうリュック型の「スピリット」と4系統が用意される。それぞれの武器は、敵を倒してゲージを貯めることで特殊攻撃が可能なスキルを発動できる。なお、4系統の武器は持ち替えが可能なため、ガンホーでは愛着を持って1キャラクターを育てていくことができるとしている。このほか、アクション要素として物を持ち上げたり、押したりできるほか、教室などにある椅子にも座ることが可能だという。

 また、ゲーム中には進級システムも用意され、必修エピソードで特定の成績を修めると学年が上がっていく。学年が上がることでプレイ可能なエピソード数や装備可能な武器も増えるという。なお、キャラクターメイキングに関しては、アバターシステム的な要素も取り入れられ、学園の制服以外にも、剣道部や美術部、購買部といった部活動用の衣装も用意されている。加えて、武器強化やカロリーシステム、同好会(ギルド)システムといった機能も、今後順次公開していくという。


ブレード ミューラ スピリット

エスティバー学園の制服(左から、飼育部、美術部、購買部、手品部) こちらは宵月学園の制服(左から、冬服、着ぐるみ部、夏服、剣道部) 物を押したり持ち上げたりできるほか、椅子や机に座ることもできる

サービススケジュール
 ガンホーでは、7月28日に公式サイトを開設するとともに、オープンベータテストの会員登録を開始する。ガンホーの公式サイトおよび携帯電話向けの「ガンホーモバイル」で受け付けられる。オープンベータテストの開始時期は未定だが、同社では8月18日15時までに登録したユーザーを対象に先行登録キャンペーンを実施。

 先行登録キャンペーンでは、登録ユーザーの中から抽選で2万名を対象に、9月1日15時より開始予定のクローズドベータテストの参加権がプレゼントされる。また、すべての登録ユーザーを対象にオープンベータテストの3日前から開始されるプレオープンベータテストに参加できるほか、ゲーム内アイテムである「ランダムボックス」がプレゼントされる。なお、正式サービスに関しては2005年冬までに開始したい考えだという。

 このほか、お試しID登録時にヨーグルティングのメールマガジン購読を希望すると、ブルガリアへの海外旅行などを抽選でプレゼントするキャンペーンに自動的にノミネートされる。同キャンペーンの対象は7月28日から9月30日までに登録したユーザー。


スクリーンショット

プレスカンファレンスは“入学説明会”形式で進行

(左から)出席したガンホーの古志野氏、森下社長、ネオウィズ社のナ・エリック代表取締役、ガンホーの鳥山氏

プレスカンファレンスは入学説明会形式で進行した
 東放学園高等専修学校が開催されたプレスカンファレンスは、ヨーグルティングの舞台設定が学園というということもあり、“入学説明会”と銘打って進行された。なお、同説明会の運営には、東放学園高等専修学校や東放アナウンス学院に所属する生徒も携わっている。

 ヨーグルティングの概要とシステムに関しては、“入学説明”として説明が行なわれた。まず、概要説明にはガンホーの古志野史嗣 マーケティング部 第3企画グループ アシスタントマネージャーが登壇し、「より身近な場所である学園を舞台にしたことで、親しみを持っていただけるタイトル」と説明した。また、ゲームにおけるキービジュアルやイラストについても、「アニメーションを意識したタッチになっている」と語った。

 古志野氏によれば、同タイトルのゲームマスター(GM)は風紀委員という設定で登場する。風紀委員は、ゲーム内で発生した問題解決や取り締まりを行なうほか、イベント時には実行委員を組織したり、実際の学生に協力して貰いながらゲーム進行をサポートしていくという。なお、韓国版での風紀委員の衣装は緑ベースだが、古志野氏によれば「ガンホーカラーということで日本版では紫へと変更した」としている。


GMは風紀委員という位置付け エスティバー学園のNPC こちらは宵月学園のNPC

 ガンホーでは20歳前後の大学生をメインターゲットに想定しているが、「学園モノであることをフックに高校生も取り込んでいきたい(古志野氏)」という。また、他のMMORPGと同様にコンシューマゲームのユーザー層も取り込みたい考え。古志野氏は「コンシューマーゲームのユーザーの中には、ストーリーが完結しないMMORPGに抵抗感を覚えている方も少なくない」とした上で、「ヨーグルティングでは完結したストーリーが存在するため、この点をアピールしていきたい」とした。

 このほか、他のガンホー提供タイトルと同様にメディアミックス展開も積極的に取り組んでいくという。音楽やファンイベント、モバイルコンテンツ、インターネットおよびラジオ放送といった展開に加えて、古志野氏は「コミックやテレビアニメでの展開も実現させたい」と述べた。


ヨーグルティングにおけるターゲット層 メディアミックスプロモーションにおける今後の展開

プレスカンファレンスでは体験デモも実施された
 続いて、ガンホーの鳥山主税 コンテンツ開発部 第2開発グループ マネージャーからゲームシステムの説明が行なわれた。その中で鳥山氏は開発体制に関して、「日本だけに限定せずに、グローバルに展開していきたい」と説明。「これまでのタイトルでは、日本オリジナルの展開を行なっていたが、この場合は他地域からも同様の要望が上がってくるため、アップデートの定義などに労力が発生して複雑な不具合を抱える場合もある」とコメント。

 このため、ヨーグルティングでは「グローバル展開としてすべてを1本化して1つのゲームをワールドワイドで育てていきたい」と述べた。なお、現在同タイトルは日本と韓国で展開しているが、鳥山氏は「中国や台湾といった他地域で展開される場合にも同じような協力体制を図っていければ」と付け加えた。


他プレイヤーとのやり取りが可能な“電話”機能では、購買部との通販も可能 1年生時に用意されるエピソード「オズの魔法使い」の実機デモも行なわれた ゲーム中にはカットイン動画も入る

 また、入学説明会(プレスカンファレンス)冒頭には、ガンホーの森下一喜 代表取締役社長から“開会の挨拶”が、開発元であるネオウィズ社のナ・エリック 代表取締役CEOから“来賓祝辞”が述べられた。

 ガンホーの森下社長は、「ヨーグルティングは、ガンホーのRPGタイトルとしては5番目のロウンチとなるタイトル」とコメント。2004年に開催された東京ゲームショウ2004での発表前日の約1日で契約交渉を完了したと言い、「非常にスピーディーに合意に至ったが、それだけに作品に対する期待度を当社としても持っている」と語った。

 森下社長はまた、「2004年度は会員母数の広がりに力を入れていたが、2005年度は10代前半から20代前半といったゲームユーザー、インターネットユーザーのボリュームゾーンに向けてタイトルを提供していきたい」と今後の抱負を述べた。

 続けて登壇したネオウィズ社のナ・エリック代表取締役は、「ゲームの本場と言える日本市場で、ヨーグルティングを提供できることを光栄に思っている」と語った。また、「韓国以外にも日本やアジア各国で通用できることを見据えて開発を進め、日本のユーザーに喜んでもらえるようなゲームの要素を取り入れるよう努力してきた」とした上で、「ガンホーと協力して、日本国内で成功を収めていきたい」と述べた。


東京アナウンス学院の生徒によるダンスパフォーマンスも披露 出席した各社代表と運営に携わった生徒たち

関連情報

URL
  ヨーグルティング 公式サイト
  http://www.yogurting.jp/
  ニュースリリース
  http://www.gungho.jp/press/056.asp

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(村松健至)
2005/07/28 20:34
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