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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
総務省、トラフィックから見た音声サービスの利用状況

各種電話サービスの契約数推移
 総務省は、2004年度における音声トラフィックデータの速報を公開した。

 このデータは、電気通信事業報告規則に基づき、国内の固定系事業者33社、移動系事業者23社、IP電話事業者29社、国際電話事業者17社からの報告を取りまとめたもの。なお、報告には複数の事業を兼業している事業者も含まれている。

 加入電話・ISDNは減少傾向が続いており、11年ぶりに5,961万件と6,000万件を下回った。一方、携帯電話は6.7%増の8,700万件、IP電話は57.2%増の830万件と増加傾向が続いている。

 国内音声サービス全体のトラフィックは10.3%減の46.6億時間で、特に固定発固定着のトラフィックが14.9%減の25.8億時間と大幅に減少している。総務省ではこの理由として、「ブロードバンド環境の普及により、固定系トラフィックに含まれていたダイヤルアップが減少している」「固定電話が携帯電話に、音声が電子メールにシフトしている」といった点を指摘している。

 国内の総通信回数は前年度比3.0%減の1,260.9億回。このうち固定発固定着は50.6%、固定発移動着は7.0%、移動発固定着は12.5%、移動発移動着は29.8%となっており、移動発通信へのシフトが続いているという。国内の総通信時間は46億6,200万時間で、前年度比10.3%の減少。総務省では、ADSLなどの普及によってインターネット接続のための電話・ISDNの長時間利用は減少傾向にあるとしている。


固定系音声サービスの通信時間とADSL契約数の推移


関連情報

URL
  総務省 報道発表資料
  http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050804_3.html


(甲斐祐樹)
2005/08/04 17:20
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