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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ORICON STYLEがリニューアル。ランキング情報を動画やPodcastingで配信

 オリコンは、同社が運営するWebサイト「ORICON STYLE」の全面リニューアルを10月26日に実施する。ブロードバンドコンテンツの充実をコンセプトに、アーティストのビデオクリップなどを紹介する音楽情報番組や、最新ランキングのPodcasting配信を行なう。視聴は無料。


ランキング番組を動画とPodcastingで配信

10月26日にリニューアル

リニューアル後の画面イメージ
 ORICON STYLEでは、オリコンランキング20位までの楽曲を紹介する動画コンテンツ「ORICON TOP 20」を4月から毎月1回配信しており、9月からはランキングデータを月間から週間へ変更したプレ配信を行なっていた。リニューアル後はORICON TOP 20を正式サービスとするほか、40位までのオリコンランキングを音声で解説するPodcastingコンテンツ「ORICON TOP 40」を配信する。

 ORICON TOP 20、ORICON TOP 40ともに毎週水曜日14時に更新され、視聴は無料。ランキング楽曲のうち、現在番組で利用できる楽曲は半分程度に留まるが、今後はランキングに登場するほぼすべての楽曲を使って番組を配信する予定という。ただし、ORICON TOP 40は楽曲解説のナレーションのみで、楽曲の音源そのものはコンテンツに含まれない。

 アーティストのインタビュー映像やビデオクリップなども配信するほか、音楽以外の動画コンテンツとして、新人お笑いタレントのライブ映像をWeb用に編集した動画コンテンツ「オリコンお笑いPower Next」の配信も開始する。

 11月からは、韓国SBSでテレビ放映されている音楽番組「キム・ユンアのミュージック・ウェーブ」をWeb向けに再編集して毎週配信する。日本語字幕も用意されており、番組には日本人アーティストも登場。日本人が日本語で歌唱する初めての番組として、韓国でも注目を集めている番組だという。いずれの動画コンテンツも視聴にはWindows Media Playerを使用し、配信帯域は500kbps、1Mbpsの2種類が用意される。

 アーティスト情報やニュースコンテンツも拡充され、2万人を超えるアーティスト情報を個別ページで作成したほか、音楽以外にスポーツや海外ニュースなどの配信、音楽イベントやチケット販売情報などの配信を開始。RSSを使った情報配信も採用し、キーワードを設定したアーティストの情報をRSSで取得できる。

 NTTレゾナントが運営するgooとの提携によって従来から提供していた検索サービスもリニューアルされ、アーティスト名での検索結果にアーティスト情報が直接表示されるようになった。マッチ・ドット・コム・インターナショナル リミテッドとの提携により、ユーザー間のマッチングサービス「ORICON STYLE 友達」も開始される。


週間ランキングを動画で紹介する「ORICON TOP 20」 日本人アーティストも出演する韓国の音楽番組「キム・ユンアのミュージック・ウェーブ」

1年以内には携帯電話に対応。動画のダウンロード配信も視野に

 リニューアルに伴い開催された記者会見では、RAG FAIR、WaT、D-51、BoA、w-inds.、藤井フミヤ、倖田來未、ORANGE RANGEからお祝いのコメントが寄せられたほか、AAA(トリプル・エー)が会場に登場、映画「頭文字D THE MOVIE」テーマ曲に採用された1stシングル「BLOOD on FIRE」を披露した。


司会を務めたDJの柴田聡 8人組のユニット「AAA(トリプル・エー)」

AAAはデビュー曲「BLOOD on FIRE」を披露


オリコンの小池恒代表取締役社長
 オリコンの小池恒代表取締役社長はORICON STYLEのリニューアルコンセプトを「エンターテインメントコンテンツポータルサイト」と説明。「オリコンは音楽文化の発展に貢献するため、1曲でも多くのヒット曲を作っていくというのが方針。そのために最新ヒットや今最も旬なアーティストを歌や映像、インタビューで紹介していく」と語った。

 音楽コンテンツのインターネット配信は権利処理が難しく、「最新ヒット曲のプロモーションビデオを企画・編集して配信する番組は初めての試みではないか(小池氏)」。配信コンテンツは現在ヒット中の楽曲というクオリティを重視し、「ユーザーが最も求める最新ヒット曲の番組という点が我々のアドバンテージではないか」との考えを示した。携帯電話への対応も検討しており、「レコードレーベルと相談した上で、1年以内にはモバイルから見られるようになるのではないか」という。

 動画のダウンロード配信については「iPodが動画に対応するなど、これから動画がコンテンツとして流通していくのだろう」との考えを示した上で、「音楽のプロモーションビデオは、より多くの人に見てもらい、CDや着うたなどのヒットにつなげていくというニーズが強い」と説明。「まずはできるだけ多くのユーザーに見てもらうことでヒットを作っていくが、その先には動画そのものの配信もあり得るのではないか」との考えを示したのち、「(プロモーションビデオのダウンロード配信は)最終的にはレーベルが判断すること」と付け加えた。

 ORICON STYLEではコンテンツの更新を重視し、コンテンツの視聴をユーザーに習慣化させることで来訪者増加につなげる方針。現在は月間214万人のユニークユーザー数を、2006年3月には1,000万人まで伸ばすという目標が示された。


ORICON STYLEのリニューアルコンセプト レーベルとの提携により、TOP20/TOP40楽曲の多くが番組で使用可能に

2006年3月までにユニークユーザー数1,000万を目指す

関連情報

URL
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.oricon.jp/news/data/20051026.pdf
  ORICON STYLE
  http://www.oricon.co.jp/

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オリコン、月間ランキングなど最新音楽情報を配信する「ORICON.TV」


(甲斐祐樹)
2005/10/26 18:23
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