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WYDの世界観
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ハンビットユビキタスエンターテインメント(HUE)は31日、MMORPG「WYD(ウィド、WITH YOUR DESTINY)」のクローズドベータテストを11月下旬に開始すると発表した。正式サービス時の基本料金は無料。合わせて、同タイトルのイメージキャラクターデザインとして高田明美氏を、イメージソングにYURI氏を起用したと発表した。
WYDは、韓国ジョイインパクト社が開発した北欧神話をモチーフとしたMMORPG。韓国では2002年8月にオープンベータサービスを、2004年4月に第2シーズン「WYDII」の提供を開始しており、同国の累計登録者数は200万人をこえる。また、韓国以外にも中国やブラジル、フィリピン、マレーシア、シンガポールで展開しており、全世界の登録会員数は640万人にのぼるという。
ゲーム中には、「トランスナイト」「ポエマー」「ビーストマスター」「ハンター」の4種類のクラスがあり、各クラスごとのスキル、数百種類の武器や防具アイテムを用意。2次転職システムや武器・防具の精錬システムなども備えている。
各クラスの特徴としては、トランスナイトは神々のために任務を遂行する騎士で、トランス系列のスキルが使用可能なクラス。ポエマーは、天上創造文字「セフィラ」の研究者。体力はないものの、戦闘時には魔法の使用が可能で、自分が研究する分野と使用魔法によって、白魔法・黒魔法・特殊魔法などに分かれているという。
ビーストマスターは、契約によって動物や魔物を召還できるクラス。加えて、自分自身も「ウォーウルフ」や「ウォーベア」などに変身できる。ハンターはサバイバル・スキルを持つほか、トレードスキルやいつでも倉庫を利用できるバックパック機能を持つなどサポートスキルも充実している。
各クラスのキャラクターCGと特徴。左上から時計回りに、トランスナイト、ポエマー、ハンター、ビーストマスター
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また、「伝神」と呼ばれる上位職は、人間の身体と霊魂が分離された状態で交感する状態で、自分が好きなクラスの能力を引き出すことが可能なもの。装備品に関しては伝神になる前のクラスの防具のみ使用が可能だが、兜アイテムに関しては装備できない。
加えて、馬や竜などに乗ることができる「マウントシステム」も用意され、フィールド内の高速移動やプレイヤーの能力値にも影響を及ぼすという。また、ダンジョンによっては、マウントシステムの利用が必要なケースもある。このほかWYDでは、PvPやギルド戦、トーナメント、国家戦、攻城戦といった戦闘システムも実装されている。
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マウントシステムではフィールド内の移動速度やキャラクターの能力値に変化があるという
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ビーストマスターは狼や熊などの動物のほか魔物を召還できる
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動画で紹介された攻城戦の模様
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■ WYDのベータテストは11月下旬開始予定。正式時の基本料金は無料
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倶楽部はんびっと(仮称)について
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10月31日に行なわれた発表会では、HUEのキム・ヨンマン代表取締役CEOやジョイインパクト社のWYD開発チーム長であるチョン・ジンホ氏らが出席し、日本におけるサービス展開スケジュールが発表された。
WYDのベータテストは11月下旬に開始を予定。これに先立って11月11日に正式オープンする公式サイトでベータテスターの募集を開始する。テストユーザー枠は1万人程度。また、オープンベータテストは12月を予定するほか、正式サービス開始時の基本料金は無料となっている。
HUE事業推進部部長の平田雅一氏は、WYDについて「すでにローカライズ作業も終わっており、現在は日本のサーバーにシステムを接続して、最終の社内テストを実施しているところ」と説明した。
また、WYDのほか、同社が提供を予定する「グラナド・エスパダ」「ネオ・スチーム」をプレイする登録が必要な会員組織「倶楽部はんびっと(仮称)」を紹介。倶楽部はんびっとでは、各タイトルのアカウント管理や有効期限を一括して確認が可能なほか、「各種サービスの最新情報や、テストサービスの優先参加権を付与するなどの会員特典も用意する(平田氏)」という。なお、会員登録はWYDのベータテスター募集日と同日の11月11日に開始される。
このほか同社では、公式サイト開設の11月11日から12月2日までの期間で、クイズに正解したユーザーの中から抽選で商品をプレゼントする「オープン記念イベント」を3回に分けて実施する。
■ WYDのイメージキャラクターデザインに高田明美氏を起用
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(左から)YURI氏、HUEのキム氏、ジョイインパクト社のチョン氏、高田氏。キム氏とチョン氏は発表会当日がハロウィンということもあり、仮装して登場した
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合わせて発表会では、WYDのイメージキャラクターデザインとして高田明美氏を、イメージソングに韓国R&BシンガーのYURI氏の起用が発表され、両氏もゲストとして登場した。
高田氏は、「うる星やつら」や「魔法の天使 クリィミーマミ」「機動警察パトレイバー」などのアニメーション作品のキャラクターデザインを担当したイラストレーター。また近年では、ジュエリーデザインも手がけているという。
今回、WYDではゲーム中に登場する4クラスのキャラクターデザインやポスターなど各種プロダクツの制作を担当。高田氏は「自由にデザインして良いという依頼だったので、その裁量の中で私らしさを出していきたい」と抱負を述べた。また、「女の子のキャラクターは胸の谷間が大きく開いている衣装を着ている子が多かったので、谷間と谷間にあしらったアクセサリーにも注目してもらえれば」とコメントした。
一方、YURI氏はウォン・ビンと深田恭子が主演した日韓共同製作ドラマ「フレンズ」に楽曲を提供したアーティスト。今回採用されたイメージソング「NOT A WORLD ARART」は、WYDの世界観をベースに書き下ろされたバラード楽曲。発表会で同楽曲を披露したYURI氏は、「今後は自分自身もWYDをプレイして楽しんでいきたい」と語った。
高田氏によるポエマー女性とトランスナイト男性キャラクターのラフスケッチ
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■ URL
WITH YOUR DESTINY 公式サイト
http://www.wyd.jp/
ハンビットユビキタスエンターテインメント
http://www.hanbit.jp/
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・ HUE、韓国ジョイインパクトとMMORPG「WYD」の日本展開で正式合意
(村松健至)
2005/10/31 18:59
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