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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
文化放送、ラジオ放送とインターネット配信を主軸とした新事業「雷電」

11月11日により配信を開始するSHOW-YAの復活ライブのサイトイメージ
 文化放送は、ラジオ放送とインターネット配信を主軸とした新事業「雷電(ライデン)」を展開すると発表した。同社では雷電の第1弾として音楽部門「雷電music」を11月3日に開始した。

 雷電は、文化放送がラジオで培ってきた企画力やキャスティング力をベースに、インターネットを活用したコンテンツ配信サービスを行なう事業。「雷電music」では、アーティストのライブやコンサートの模様をラジオ番組およびインターネットラジオで配信するとともに、提携するプロバイダーを通じてVOD配信も実施していく。なお、雷電という名称は、「雷」がブロードバンドを、「電」がラジオを象徴しているという。

 雷電の提携プロバイダーは、OCNやBBit-Japan参加プロバイダーをはじめ、ミテネインターネット、倉敷ケーブルテレビの合計36社で、今後も提携プロバイダーは順次追加されるという。また、VOD配信などのインターネット関連の技術統括やプロバイダーへの参加呼びかけはCRNフォーラムが、雷電の企画やラジオおよびインターネット配信における広告取りまとめはアベイル・ブレインが担当した。

 雷電musicの第1弾企画として文化放送では、10月23日にNHKホールで開催されたライブ「SHOW-YA 復活ライブ」の模様を11月3日にラジオとインターネットラジオで同時配信。加えて、11月6日にはSHOW-YAのヴォーカルである寺田恵子を起用したラジオ番組「Rock'n Rose」の放送を開始した。

 また、同ライブのダイジェスト映像は提携プロバイダーを通じて、11月11日から17日までの期間限定で無料配信される。いずれも配信プロバイダー各社に加入する会員が対象。視聴時に利用するプレーヤーはWindows Media Playerで、配信帯域は500kbps〜1Mbps程度。

 加えて、12月21日にはライブDVDの発売を予定し、11月18日より雷電のWebサイトや提携プロバイダーを通じて、予約販売も開始する。なお、文化放送ではPodcastingサイト「Podcast QR」において、寺田恵子をパーソナリティに起用したPodcasting番組の配信も開始している。

 雷電musicでは今後もライブ、コンサートを中心に年間4回を目安に企画運営が行なわれていく。また、雷電事業全体としては映画やアニメなど映像コンテンツを中心とした「雷電cinema(ライデン・キネマ)」などといった、音楽以外のラインナップも提供を予定。文化放送によれば、現在映像作家と協力して雷電cinema向けのドラマ制作を開始しているという。


文化放送 吉住氏「雷電を“ショットガン・プラットフォーム”として展開」

1コンテンツを複数媒体に同時期配信する“ショットガン・プラットフォーム”を目指す
 文化放送では雷電の事業開始に合わせて、11月7日に発表会を開催した。この中で、文化放送 編成局 制作部次長の吉住由木夫氏が雷電のビジネスモデルについて説明を行なった

 吉住氏は「雷電は、1つのコンテンツをライブやラジオ、インターネット、DVDと複数の形態で同時期にユーザーに提供できる“ショットガン・プラットフォーム”」であると説明。また、広告主側のメリットとして複数媒体への一斉出稿が可能な点を挙げるとともに、DVDなどの物販を提携プロバイダーを通じて行なうことでオンラインショップとしての役割も担っているとした。

 加えて、雷電が提供するプラットフォームを、「ユーザー」「コンテンツホルダー」「プロバイダー」「ラジオ局」と、それぞれの視点で見た場合のメリットも言及した。まず、ユーザー側メリットとして吉住氏は「アーティストのライブをラジオやインターネット、DVDといったさまざまな味付けで楽しめる“ふりかけプラットフォーム”」であると述べた。

 また、コンテンツホルダー側では「ラジオとインターネットの媒体費を無料で利用できるプロモーションプラットフォーム」というメリットがあると述べた。プロバイダー側では「配信環境を提供することで、VOD素材を無料で得られ、ユーザー向けに配信が可能になるコンテンツプラットフォーム」として活用できるとした。

 そして、ラジオ局のメリットとして吉住氏は、「放送地域やタイムテーブルという制約を受けない自由なプラットフォームとして雷電が活用できる」と説明。同社では既存メディアとの連携に加えて、インターネットと連携した雷電のようなビジネスモデルを通じて、ユーザーへのリーチ拡大を図っていく考えだという。

 合わせて、発表会上にはSHOW-YAの寺田恵子も出席。「SHOW-YAはデビューしてから20年経っており、女性ファンの中には子育てをしている方も少なくない」とコメント。このため、今回の雷電を利用したインターネット配信などを通じて、「ライブに来場できなかったファンが、行った気になって楽しんでもらえるのを考えると、人に伝える手段にこういった方法があるのだと感じることができた」と述べた。


文化放送の吉住氏 SHOW-YAでボーカルを担当する寺田恵子。Podcasting配信については「いつでもどこでも聴くことができる宝物」と語った

配信情報
名称: 「SHOW-YA復活ライブ」ダイジェスト映像
日時: 11月11日〜17日
URL: http://www.raiden.cc/
対象: 提携プロバイダー会員
料金: 無料
対応プレーヤー: Windows Media Player
配信帯域: 500kbps〜1Mbps


関連情報

URL
  雷電
  http://www.raiden.cc/
  文化放送
  http://www.joqr.co.jp/

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(村松健至)
2005/11/07 17:22
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