ソースネクストは1日、セキュリティ対策ソフトの最新版「ウイルスセキュリティ2006」を12月16日に発売すると発表した。Windows XP/2000/Me/98/98SEに対応し、価格は1年間1,980円。また、機能はそのままで利用期間を3カ月間に限定した「ウイルスセキュリティ500」をウイルスセキュリティ2006に先駆けて1日に発売した。こちらの価格は500円。
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「ウイルスセキュリティ2006」
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500円で3カ月利用できる「ウイルスセキュリティ500」
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■ hostsファイル改竄の“ファーミング”にも対応
ウイルスセキュリティは、ウイルスやスパイウェア、迷惑メールの対策機能、ファイアウォールなどを備えた統合セキュリティ対策ソフト。最新版のウイルスセキュリティ2006では、システムを常時監視する機能を搭載した。ウイルスやスパイウェアによってレジストリなどが変更されてしまった場合に改変された部分を修正できるため、hostsファイルの改竄によって詐欺サイトに誘導する“ファーミング”詐欺にも対応できる。また、Internet Explorer(IE)やWindowsのセキュリティに関する設定の改竄も監視するという。
新機能としてはこのほか、ファイアウォールにネットワーク環境ごとの通信を設定できる「マルチネットワーク設定」機能を追加。個人情報漏洩対策として、WebブラウザがJavaアプレットやActiveXコントロールを読み込もうとする際に、警告を表示する機能も追加した。さらに、迷惑メールやフィッシング対策として繁体字中国語やアラビア語、キリル語など20カ国語に対応した言語フィルタリング機能も搭載している。
従来からの機能も強化した。ウイルスやスパイウェアの処理時にバックアップすることで処理する前の状態に復元できるようになった。また、ワームに感染した場合にメールソフト以外からワームによって送信されるメールをブロックできるようになっている。
■ “ワンコイン戦略”でさらなる普及拡大を目指す
ソースネクストでは、ウイルスセキュリティ2006の単品(1,980円)のほか、「2ユーザーパック」(2,970円)や「3台用ファミリーパック」(3,970円)も用意。暗号化アルゴリズム「RC4」によりファイルを自動的に暗号化する情報漏洩対策ソフト「データプロテクト」とセットの「ウイルスセキュリティ2006 Platinum」(2,970円)、Platinumにバックアップソフト「Acronis True Image Personal」を加えた「スーパーセキュリティ」(3,970円)も販売する。
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お得な複数台パック
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情報漏洩対策ソフト「データプロテクト」とセットの「ウイルスセキュリティ2006 Platinum」
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Platinumにバックアップソフト「Acronis True Image Personal」を加えた「スーパーセキュリティ」
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ウイルスセキュリティ2006と500の違いは利用期間だけだという
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また、ウイルスセキュリティ2006の発売に先駆けて1日から、全国コンビニエンスストア14チェーン18,669店舗、全国の家電量販店、ホームセンター、書店など約30,000店舗で「ウイルスセキュリティ500」を500円で販売する。
ウイルスセキュリティ500は、ウイルスセキュリティ2006の機能はそのままで、3カ月間に使用期間を限った廉価版。ソースネクストによれば、コンビニの平均客単価560円以内で購入できるよう価格を設定したという。ソースネクストの松田憲幸代表取締役社長は、「電池や電球などの日用品と同じような感覚でセキュリティソフトを購入できるようになった。この“ワンコイン戦略”でさらなるコモディティ化を目指す」と抱負を述べた。
なお、ウイルスセキュリティ500の発売にあわせて、2006年3月31日までにソースネクストのサイトでクイズに正解すると、抽選で2名(ペア1組)にハワイ旅行が当たる「コンビニにウイルスセキュリティあります」キャンペーンを実施する。
■ 「軽い」「速い」「簡単」「安い」がウイルスセキュリティの強み
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「軽い」「速い」「簡単」「安い」がウイルスセキュリティの強みと強調する松田社長
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2003年11月のウイルスセキュリティ発売から2年が経過し、すでに170万人のユーザーがいるという。2005年上半期のシェアでは、シマンテック(45.7%)、トレンドマイクロ(25.8%)に次ぐ16.0%を占めたとしている。
松田社長は「軽い」「速い」「簡単」「安い」とウイルスセキュリティの強みを強調。「Windows 98が動作している古いPCでも軽快に動作する。ソースネクストのソフトはほとんどが自動インストール機能を搭載しており、インストールも簡単だ」という。
なお、ウイルスセキュリティ2006は、未知のウイルスを検知するためのいわゆるヒューリスティック技術を採用していない。ソースネクストのプロデュースグループプロデュースチームでゼネラルマネージャを務める小嶋智彰氏は、「ヒューリスティック技術の研究は進めているが、現在のヒューリスティック技術では誤検知も発生する。誤検知によって初心者を戸惑わせてしまう恐れもあり、ウイルスセキュリティにとっては必ずしも有効な技術ではない」とコメントした。
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他社製品とウイルススキャンの速さを比較
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ユーザーは170万人に達した
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■ 軽快電話のガンダム特別版、シャア役の池田氏が登場
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「携快電話13 機動戦士ガンダム特別版」
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がっちりと握手する松田社長と池田氏。松田社長自身もガンダムのファンだという
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このほか、アニメ「機動戦士ガンダム」のシャア・アズナブルやアムロ・レイの音声でガイドする携帯電話ユーティリティ「携快電話13 機動戦士ガンダム特別版」を2006年2月3日に発売することも発表。記者発表会ではシャアを演じている声優の池田秀一氏が、新製品のシャアパッケージを持って登場し、会場を沸かせるシーンもあった。
携快電話13 機動戦士ガンダム特別版の価格は、FOMA用のUSBコードが付属した「シャア/シャアザクパッケージ」が1,980円、NTTドコモ、AU、ボーダフォン、ツーカーのUSBコードが付属した「アムロ/ガンダムパッケージ」が2,970円、全キャリア対応コードが付属した「シャア/アムロパッケージ」が3,970円。Windows XP/2000/Me/98に対応する。
会場ではガンダム特別版をデモンストレーション。シャアの「携帯電話の性能の違いが、戦力の決定的差でないことを教えてやる」「見せてもらおうか、貴様の携帯の性能とやらを」や、アムロの「こ、これがソースネクストの秘密兵器なのか、すごい」「コンピュータ管理でデータのバックアップができる。すごい。親父が熱中するわけだ」などの台詞が披露された。
池田氏は「配役はニュータイプなんですが、僕はオールドタイプなので」とPCやインターネットは苦手そう。携帯電話については「持っているけど、居酒屋で無くしたこともある」と失敗談を打ち明けた後、「認めたくないものだな、若さゆえのあやまちというものを」と、シャアの名言を残して会場を後にした。
ソースネクストではこのほか、PDFから書類が作成できる「いきなりPDF to Data」の上位版「いきなりPDF to Data Professional」(2,970円)を12月16日に発売する。Windows XP/2000/Me/98SEに対応。BMPやJPEG形式の画像データから文字データを読み取りテキスト化する機能などが搭載されている。また、ゲームソフトでは、カプコンのアドベンチャーゲーム「逆転裁判 PC」(2,970円)などを12月23日に発売するほか、2006年春にコナミのオンラインゲーム「ときめきメモリアル ONLINE」(1,980円)を発売する予定だ。
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「逆転裁判 PC」
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「ときめきメモリアル ONLINE」
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■ URL
ニュースリリース(ウイルスセキュリティ2006)
http://www.sourcenext.info/sp/press/051201_vs2006.html
ニュースリリース(ウイルスセキュリティ500)
http://www.sourcenext.info/sp/press/051201_vs500.html
ニュースリリース(「コンビニにウイルスセキュリティあります」キャンペーン)
http://www.sourcenext.info/sp/press/051201_vs-csv.html
ニュースリリース(携快電話13 機動戦士ガンダム特別版)
http://www.sourcenext.info/sp/press/051201_gundam.html
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(鷹木 創)
2005/12/02 11:09
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