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(左から)日本サイワールドのイ・ドンヒョン代表、女優のパク・ソルミ、SKコミュニケーションズのユ・ヒョンオ代表
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サイワールド日本版のミニホムピィ画面
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日本サイワールドは5日、コミュニティサービス「サイワールド」の正式運営開始に合わせた発表会を開催した。発表会には、サイワールドにミニホムピィを開設する韓国人女優のパク・ソルミも出席した。
サイワールドは、韓国SKコミュニケーションズ社が1999年に同国で開始したコミュニティサービス。日記やフォトアルバム、掲示板などが利用できる「ミニホムピィ」を中心に、フレンドリストを通じた友人とのコミュニケーションも可能。また、ミニホムピィの装飾などに使用できるアイテムやBGMの有料販売も行なわれている。
SKコミュニケーションズによれば、韓国のユーザー数は2005年10月末時点で総人口の約3分の1にあたる1,600万に上り、20代女性の90%以上がサイワールドを利用。また、アイテムの売上高は8月は810万ドルに達したという。なお、事業全体の売上比率としてはアイテム販売が80%で、残り20%が広告収入によるもの。同社では引き続き、アイテム販売に重点を置いて売上増加を図るとしている。
5日に日本サイワールドが開始した「サイワールド」日本版は、6月からオープンベータテストを開始。当初、正式サービスは10月を予定していたが、イ・ドンヒョン同社代表によれば「日本と韓国における文化の違いが大きかったため、サービスの調整など万全を期すため正式サービスを延期した」という。
そうした中で、日本版サービスでは日本ユーザーのニーズに対応した独自機能が実装される。5日時点で実装された独自機能は、「情報管理」と「フェイバリット小箱」、「スキンアート」の3機能。情報管理機能は友だちリスト「Cyフレンド」に登録した友人のグループ設定が可能なもので、設定したグループごとに日記の公開設定が可能になる。
フェイバリット小箱は、ユーザーが好きなキーワードを登録すると、好みや関心が似ている他ユーザーをつなげていく機能。また、スキンアートはミニホムピィで利用する有料スキン(背景)を自分でデザインできる機能で、作成したスキンアートは友人にプレゼントもできる。
加えて、2006年初頭から前半にかけて、携帯電話への対応、BGMの販売を開始する予定。このほか、サービス利用時の設定画面についても、簡単に利用できる「シンプルメニュー」と、より詳細に利用できる「アドバンスドメニュー」が選択化可能な「Dual Layered Interface」機能を実装する考えだという。
なお、アイテムは「ギフトショップ」で販売され、購入時にはサイワールド内の仮想通貨「どんぐり」を利用する。1どんぐりは10円で、500/1,000/3,000/5,000円単位でチャージできる。
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サイワールド日本版の概要
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韓国におけるサイワールドの利用者とアイテム売上状況
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日本独自機能も実装。情報管理機能では上記画像にある鍵マーク付きフォルダのように閲覧ユーザーを制限できる
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フェイバリット小箱でキーワードを設定すると、ミニホムピィ上に趣向が近いユーザーが表示される
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スキンアート機能。ベーススキンやストーンなどを組み合わせてオリジナルのスキンを作成できる
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■ 来年末までに200万人のユーザーを獲得。女優のパク・ソルミもミニホムピィを開設
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日本サイワールドの衛藤千晴サービスプランナー
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発表会場にはミニホムピィをイメージした展示も
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日本サイワールドのイ・ドンヒョン代表は発表会冒頭、「人々は日々の生活の中でさまざまな人とコミュニケーションをとりながら生活している」と発言。「その中で1番時間を割いているのは身近な短い会話であり、サイワールドではそうしたコミュニケーションができる場を提供していきたい」と抱負を語った。
同社では2006年末に日本でのユーザー獲得目標を200万人と設定している。一方、日本国内ではすでに同様の他のサービスやmixiなどといったSNSが先行して提供されており、イ・ドンヒョン代表は自身も利用するというmixiを例に挙げ、「大変優れたサービスと感じている」とコメント。ただし、「サイワールドとmixiのようなSNSは一部で重複する機能はあるものの、ターゲットやニーズに違いがある」と指摘した上で、「サイワールドでは実生活をオンライン上にそのまま再現できるほか、アイテムを利用した装飾などゲーム的な側面を持っている」と機能面での差異を挙げ、目標ユーザー獲得への意気込みを述べた。
続いて、SKコミュニケーションズのユ・ヒョンオ代表からサイワールドの世界展開について説明があった。ユ・ヒョンオ代表は「IT産業が急速に成長している現在、これからのインターネットは個人を主とした個人メディアへと成長する」と考えているという。その上で、サイワールドの世界展開を通じてIT産業をリードしたいという考えを示し、「最終的にはヤフーやグーグルを超える企業を目指したい」と語った。
サイワールドのサービス全般については、日本サイワールドの衛藤千晴サービスプランナーが説明を担当。その中で衛藤氏は、ミニホムピィの特徴としてユーザー間がミニホムピィを通じて行なう「私的コミュニケーション」や「情報共有」、著名人や芸能人、企業がプロモーションツールとして活用する「個人プロモーション」「企業プロモーション」の4つを挙げた。
個人プロモーションに関しては、日本でも活躍する歌手のBoAや俳優のクォン・サンユが自身の公式サイトに加えて、サイワールドでミニホムピィを開設しているといい、今回来日した女優のパク・ソルミもそうした中の1人。
パク・ソルミは、「冬のソナタ」や「オールイン」に出演、現在韓国では3年ぶりのテレビ復帰となるドラマ「黄金のリンゴ」で主演を務めている。日本版のサイワールドでもミニホムピィを開設し、「マネージャーに助けてもらいながら、日本語で更新しています」とコメント。
サイワールドの利用頻度は「食事をとるのと同じぐらい利用している」とのことで、アイテム購入も「毎月10回程度、スキンなどを購入している」という。また、日本のファンに向けては「(友だちリストである)Cyフレンドの登録申請も待っています」と語っていた。
パク・ソルミ。サイワールド日本版を通じて、日本のファンとの交流を楽しみにしているという
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ミニホムピィには自身が書いたイラストや撮影や発表会の模様などを紹介している
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■ URL
サイワールド
http://www.cyworld.jp/
パク・ソルミ ミニホムピィ
http://www.cyworld.jp/parksolmi
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(村松健至)
2005/12/05 18:28
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