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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
Windowsのカーネルに管理者権限を奪われる可能性のある脆弱性

 マイクロソフトは17日、Windowsのカーネルに脆弱性があり、一般ユーザーに管理者権限を奪われる可能性があると発表した。対象となるOSは、Windows XP/2000/NT 4.0。マイクロソフトでは、この脆弱性の深刻度を上から2番目の“重要”としている。

 この脆弱性は、Windowsカーネルがデバッガにエラーメッセージを受け渡す処理に未チェックのバッファが存在するというもの。攻撃者がこの脆弱性を悪用すると、自分自身の一般ユーザー権限を管理者権限に昇格させ、ハードディスクのフォーマットや設定の変更などを行なうことができる。

 ただし、この脆弱性を利用するためには、Interactive logon(対話的ログオン)を行なう必要がある。対話的ログオンとは、PCに接続されているキーボードを使用して、ローカルからログインする方法。したがって、遠隔地からネットワーク経由でログオンを試みる攻撃者はこの脆弱性を利用できない。

 対策は、マイクロソフトが提供しているセキュリティパッチを適用することによって行なえる。セキュリティパッチは、同社Webサイト上からダウンロードするか「Windows Update」から入手可能だ。また、CIACでは、今回の脆弱性を踏まえて「マシンに対話的ログオンできるユーザーは信頼できるユーザーに絞る」「パスワード管理を徹底する」などの対策を日頃から行なっておくことを推奨している。


関連情報

URL
  Microsoft TechNet
  http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms03-013ov.asp
  Microsoft Buffer Overrun in Kernel Message Handling Vulnerability(英文)
  http://www.ciac.org/ciac/bulletins/n-077.shtml


(大津 心)
2003/04/17 14:36
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