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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ゲームポット、MMORPG「CABAL ONLINE」を2006年第3四半期に国内提供

 ゲームポットは、韓国ESTsoft社が開発したWindows向けMMORPG「CABAL ONLINE(仮称:日本版タイトル未定)」の日本国内における独占配信契約を締結し、2006年第3四半期をめどにオープンベータテストを開始すると発表した。


エンディングの概念を取り入れた韓国製MMORPG

オープンベータテストで公開を予定する4ワールドのイメージ図

ゲーム中には制限時間が設けられたクエストを用意
 CABAL ONLINEは、人類が滅亡する間際の世界を舞台に、文明の滅亡をコントロールする巨大な勢力の正体を暴き、人類滅亡の阻止を目的としたMMORPG。韓国では2005年末に月額課金制を採用した正式サービスが開始済み。テストサービスでは開始2カ月で累計会員登録数が120万人に達し、同時接続数はテスト開始日に約6万人、最大値で約8万人が接続したという。

 同タイトルでは、ゲーム内にエンディングが用意されているのが1つの特徴。一定のクエストをクリアすることでエンディングに到達し、エンディング後は新たにマップやシナリオなどが追加されていく。また、正式サービスが開始された韓国版では、レベル100に到達した段階でエンディングを迎え、戦争や国家戦といったゲームシステムが実装されるという。ゲームポットでは、エンディングという概念を取り入れることで、ユーザーに飽きを与えないゲームが提供できるとしている。

 2006年第3四半期に予定する日本でのオープンベータテストでは、合計で約200以上のクエストを用意した4つのワールドを公開する予定。日本での具体的な公開方法は決定していないが、韓国では「氷の大陸Bloody Ice」「密林のGreen Despair」「熱の砂漠Desert Scream」の3ワールドをクリアするとエンディングを迎え、4番目のワールドである「魔の境地Port Lux」がプレイ可能になるという。なお、クエストはクリアが必須のメインクエストと、ゲーム内に隠されたサブクエストが用意される。

 また、ユーザーの設定に応じたPK戦なども行なえる。このほか、クエストやミッションは1ユーザーでのクリアも可能だといい、ソロプレイでもゲームを楽しむことができるとしている。

 ゲーム中で選択可能な種族は、WarriorやForce-Shielder、Blader、Wizard、Force-Blader、Force-Archerの6種類。同タイトルでは、Forceと呼ばれる魔法の概念が存在し、Forceを冠した種族などでは装備する増幅器や制御器によって武器を召還して攻撃を行なう。

 プレイに必要なPCスペックは、ESTsoft社が開発したゲームエンジンによって、Pentium III 700MHz、256MB、Geforce MX200クラスのPCでもゲームプレイが可能。低スペックPCにおいても、水面の波紋効果や刀の残像効果、バトルモード転換時に効果処理を表現できるとしている。


自作のコンボも利用が可能 既存MMORPGとの比較 PCスペック

ユーザーは6種族からキャラクターを選択可能


ゲームスクリーンショット


課金形態は現時点で未定。日本独自の企画も検討

(写真左から)ゲームポットの植田社長と、韓国ESTsoft社のキム・ジャンジュンCEO

日本国内における展開スケジュール
 日本国内での運営はゲームポットが行ない、ゲームクライアントのローカライズ作業はESTsoft社が担当する。また、同タイトルの日本国内提供にあたっては、テクノブラッドが契約交渉の代行などを行なった。なお、韓国では月額課金制で正式サービスが提供されているが、日本国内での課金形態は現時点で決定していない。

 1月10日にはゲームポット、ESTsoft、テクノブラッドの代表者が出席した発表会が開催された。ゲームポットの植田修平代表取締役社長は、「CABAL ONLINEはESTsoftが3年間の期間を費やして開発したタイトル」と説明。「技術的な部分を含め挑戦的なタイトルであり、『スカッとゴルフ パンヤ』や『君主』に続く提供タイトルとして、挑戦という言葉をキーワードに当社も飛躍を図っていきたい」と抱負を語った。

 ゲーム概要に関しては、ゲームポットのイ・ヒョンスク取締役エンターテイメント事業本部長から説明があった。イ・ヒョンスク氏は「CABAL ONLINEにはログアウト時にもゲームが進行する概念があり、再ログイン時には経験値が多く獲得できるようになっている」と説明。「これによりユーザーはゲームを楽しみながら、速くレベルアップしてもらうことが可能になる」と述べた。

 なお、韓国でのオープンベータテスト時にはESTsoft社の予想よりも速いペースで、上限のレベル60に達したユーザーがいたという。こうしたユーザーではゲーム内に用意されたクエストなどコンテンツを消費してしまう可能性があるが、イ・ヒョンスク取締役は「コンテンツに合わせてゲームの進度を落とすのではなく、内容の充実を定期的に図っていく」という考えを示した。このほか、ローカライズ作業に関しては「サービス運営面で日本側の企画やアイデアを反映させたものも提供していきたい」とした。


関連情報

URL
  ゲームポット
  http://www.gamepot.co.jp/
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.gamepot.co.jp/pdf/ir_release/051227_cabalkeiyaku.pdf
  CABAL ONLINE 韓国版公式サイト
  http://www.cabal.co.kr/

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(村松健至)
2006/01/10 17:19
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