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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
スープレックスと日本モリア、MMORPG「DEKARON」オープンベータ発表会

 スープレックスと日本モリアは12日、Windows向けMMORPG「DEKARON(デカロン)」のオープンベータテスト開始に先立って発表会を開催した。オープンベータテストは、1月末から2月上旬をめどに開始を予定する。


アクション性がメインコンセプトのMMORPG

DEKARONイメージイラスト
 DEKARONは韓国GEMEHI社が開発したMMORPGで、日本では1月9日までクローズドベータテストが実施されていた。また、韓国では2005年5月に、中国では11月にオープンベータテストが開始済み。加えて、韓国ではコミックや小説などメディアミックス展開も実施。中国では映画「カンフーハッスル」に出演したホアン・シェンイーがDEKARONのテーマソングを歌う予定だという。

 また、6月には韓国文化観光部・電子新聞社主催の「今月の優秀ゲーム」6月度でPC・オンラインゲーム部門を、中国では11月にゲーム大会「チャイナジョイ」において「2005年最優秀海外ゲーム大賞」をそれぞれ受賞している。

 DEKARONは、アクション性の追求をメインコンセプトに据えたタイトルで、ゲームの操作方法もマウスのみで可能な「A-TYPE」と、マウスとキーボードを組み合わせた「B-TYPE」の2種類を用意している。舞台となるのは不滅の大陸トリエステ。プレイヤーは異界の門に迫るカロンたちとの戦いを繰り広げていく。

 登場するクラスは、騎士である「アズールナイト」をはじめ、弓矢を用いる「セジタハンター」、魔法使いの「インカルマジシャン」、召喚師の「ビシャスサマナー」、吸血能力を持つ「セグナレ」の5クラス。いずれもクラス固有のスキルを備えており、スキルコンビネーションと呼ばれる連携技を繰り出すことも可能となっている。また、スキルシステムは、ユーザー側で途中で成長させたいスキルを選択できるツリー方式を採用する。


プレイヤーが選択可能な5つのクラス。クラスごとに固有スキルなどが用意される


ゲームの操作は2種類から選択可能

 戦闘シーンでは攻撃によって敵をよろけさせる「ノックバック」や、相手の攻撃を防ぐ「ブロック」など物理的な法則を持たせたといい、攻撃速度や攻撃力の違いよる戦闘の駆け引きを楽しめる。モンスターには固有の性格が与えられているほか、プレイヤーの行動に応じて変化していくAIを持つ。なお、敵に与えたダメージ量によって血しぶきの量や倒した際の演出も変化するが、同機能はオプション設定でオフにすることもできる。このほか、指定エリア内でのPvPも可能となっている。

 装備品は、商店などで購入可能な「スタンダード」、ドロップアイテムとなる「アナザー」、希少価値の高い「レジェンド」と大きく分けて3種類が存在する。装備品にはオプションと呼ばれる特殊効果が付加されているアイテムのほか、ソケットのある装備品にはソケットアイテムを利用したカスタマイズも可能となっている。なお、ソケット数は完全にランダムだという。

 プレイ可能なクエストは100種類程度で、複数のクエストで連続した1つのストーリーを持つ。なお、一部のクエストでは他プレイヤーと協力して、クリアを目指すものも用意される。

 コミュニティ面では、プレイヤー同士でメッセージのやり取りやログイン状況が確認可能な「メッセンジャー機能」、ゲーム中で相手に感情表現ができる「エモーション機能」を用意。ギルドは一定条件を満たすことで作成でき、メンバー専用のチャット機能の利用ができるほか、ギルドエンブレムやギルドネームの表示も可能になる。

 また、ギルドは攻城戦に勝利すると城の税率設定などが可能になり、売買代金の一部は税金として受け取ることができる。また、城を所有するギルド間での同盟も可能で、同盟相手の城が攻城戦に突入した場合に防衛側として戦いに参加できる。

 DEKARONの必要動作環境は、OSがWindows XP/Me/2000/98、CPUが800MHz以上、メモリが256MB以上、VRAMが32MB以上。推奨環境はOSがWindows XP/2000、CPUが1.5GHz以上、メモリが512MB以上、VRAMが128MB以上。なお、両環境ともにDirect Xは9.0c以上が必要になる。


スキル発動時にも演出効果が メッセンジャー機能やエモーション機能を用意 独自の3Dグラフィックエンジンを搭載しているという

日本でも小説やコミックのメディアミックス展開を予定

(左から)スープレックスの佐谷代表、日本モリアの松金代表

お笑い芸人のパンクブーブー。2人は14日に東京で開催されるシークレットパーティにも登場予定
 12日に開催された発表会には、スープレックスの佐谷秀美代表取締役、日本モリアの松金俊英代表取締役をはじめとした各社関係者に加え、DEKARONのサポーターとしてお笑い芸人の「パンクブーブー」も会場に駆けつけた。

 DEKARONの日本展開については、スープレックスが資金調達や権利関係の処理を、日本モリアがゲーム運営全般を担当する。スープレックスの佐谷代表取締役は、「DEKARONはFPSに近い戦闘を体験できるタイトルで、日本のユーザーにも喜んでもらえることを確信している」と同タイトルへの自信を見せた。加えて、「日本においても小説やコミックスなどのメディアミックス展開を図る」とした。

 GMのレイジ氏からゲーム概要の説明があったのち、日本モリア デカロンチームのチョイ氏から今後のアップデートスケジュールが紹介された。ただし、アップデート具体的な時期は未定となっている。

 新マップ「パイトン城」は、小説版の内容をゲーム内に取り込んだもので、小説に登場したキャラクターも登場するという。また、パイロン城を支配するデュスマーブルが剣聖シュマトラを陥れようとするクエスト「剣聖シュマトラの物語」も追加を予定する。

 合わせて、レベル85から90のプレイヤーを対象にした9次防具をはじめ、95レベル武器、新モンスター、スキルなども実装、新要素として釣りシステムも用意される。このほか、6つ目のクラスとして「バギウォーリアー」の実装も予定するほか、追加マップや攻城戦、1パーティー限定の「インスタントダンジョン」も提供されていくという。

 なお、日本モリアによればオープンベータテストの開始時期は現在調整中だという。これは、安定性を重視したサービス提供を運営方針としているためで、新機能などの実装に関してもテストサーバーで検証を経た後、実装していく考えだとしている。

 また正式サービス時の課金体系について佐谷代表取締役は、「先行している韓国、中国では定額制とアイテム課金を組み合わせた料金体系を考えているようだ」とした上で、「日本ではできるだけ多くの方がプレイできるように安価な料金体系を検討していきたい」と述べた。なお、目標ユーザー数は明言しなかったものの、「7~10万人規模の同時接続が可能なサーバー環境を整える」とした。

 このほか、両社ではDEKARONの会員向けシークレットパーティ「DEKARON 【K】 NIGHT」を開催する。開催日と会場は1月14日が東京と名古屋、15日が大阪と福岡で、いずれの会場にもお笑いタレントをゲストに迎えたコントやゲーム大会が予定されている。


今後日本での実装を予定するアップデート内容


発表会にはDEKARONのキャラクターの衣装を身にまとったコスプレイヤーも登場。左からアズールナイト、女神、インカルマジシャン


関連情報

URL
  DEKARON公式サイト
  http://www.dekaron.jp/
  日本モリア
  http://www.moriah.jp/


(村松健至)
2006/01/12 18:29
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