財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAj)は25日、「第20回デジタルコンテンツグランプリ」受賞作品の贈賞式を開催した。経済産業大臣賞にはアップルコンピュータの「iTunes Music Store」「iPod」「Podcasting」が、DCAj会長賞には「ALWAYS 三丁目の夕日」が選出された。また、「プレイステーション・ポータブル(PSP)」「GyaO」「はてなブックマーク」「交響詩篇エウレカセブン」「機動戦士ZガンダムII~恋人たち~」などが優秀賞に選ばれた。
サービス・システム創出部門では、アップルコンピュータの音楽配信サービス「iTunes Music Store」および、HDD内蔵ポータブルオーディオプレーヤー「iPod」、iTunesが普及を助けた「Podcasting」が経済産業大臣賞に輝いた。このほか、はてなのソーシャルブックマークサービス「はてなブックマーク」、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)の携帯型ゲーム機「PSP」、USENの動画配信サービス「GyaO」、株式会社ジェイアール東日本企画および株式会社コネクトテクノロジーズが展開する「Suicaポスター」が優秀賞を受賞した。
サービス・システム創出部門の審査委員を務めた田中善一郎氏は、iTunes Music Storeなどの受賞について「昨年のデジタルコンテンツ市場では抜きん出た存在。音楽に限らずPodcastingなどを通じて、新しいメディアとの接触を生みだした」と選定理由を述べた。このほか、PSPについては「ネットワークプレーヤーとして高く評価した」、GyaOについては「無料のビデオ配信市場を爆進しているサービス」、はてなブックマークについては「はてなのサービスは、ユーザー参加型でWeb2.0を先行して取り入れている」と評価の弁を述べた。