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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
シャープ、液晶テレビとパソコンを組み合わせた「インターネットAQUOS」

インターネットAQUOS

パソコン部は横置きに加え、縦置きも可能
 シャープは、液晶テレビとパソコンを組み合わせた新製品「インターネットAQUOS」4製品を5月下旬に発売すると発表した。オープンプライスで、店頭実売価格は35万円前後から。

 インターネットAQUOSは、地上/BS/CS110度デジタル放送に対応した液晶テレビと、テレビチューナーを搭載したパソコンを組み合わせた製品。液晶テレビはAQUOS BDシリーズをベースにした37型の「LD-37SP1」または32型の「LD-32SP1」で、解像度は解像度は1,366×768ドット。LD-37SP1はダブルチューナーモデルになる。また、パソコン部はデジタル放送録画に対応した500GB容量のパソコン「PC-AX100M」、アナログ放送録画に対応した250GBの「PC-AX50M」の2種類。なお、液晶テレビ部は単独での利用にも対応する。

 店頭実売価格は、PC-AX100MとLD-37SP1がセットの「37-Dタイプ」が55万円前後、テレビがLD-32SP1の「32-Dタイプ」が45万円前後。また、パソコン部をPC-AX50Mにした「37-Aタイプ」は45万円前後、「32-Aタイプ」は35万円前後。なお、Mebiusブランドで投入されたAVセンターパソコンは、今回発表された製品よりインターネットAQUOSシリーズへと切り替えられる。


製品付属のキーボードとリモコン パソコン部本体背面(写真はPC-AX100M)

リモコン操作でインターネットサービスが利用可能。DLNAにも対応

インターネット画面
 インターネットAQUOSシリーズは、液晶テレビ部とパソコン部を専用ケーブルで接続し、双方の連携を図ったのが特徴。AVセンターパソコンと同様にリモコン操作でインターネット上のWebサイトやブロードバンドコンテンツを閲覧できるとともに、テレビ番組視聴中に番組と関連したWebサイトへと切り替えられる「WEB情報」機能も用意。テレビ番組表サイト「ONTV JAPAN」と連携し、番組に連動したWebサイトが表示される。また、製品にはワイヤレスキーボードも同梱した。

 インターネット閲覧機能では、ユーザー任意でカスタマイズが可能な「お好みチャンネル」や動画配信サービス「TV Bank」「OCNスーパーチャンネル」のほか、IPテレビ電話サービス「ドットフォンパーソナルV」のメニューを用意し、リモコンのチャンネルボタン操作により各メニューの選択が行なえる。このほか、リモコン操作による表示Webサイトの拡大や印刷も可能となっている。

 パソコン部の機能としては、DLNAをサポートしたホームAVネットワーク対応ソフト「AV Library」を搭載。ネットワークを介して、DLNA対応パソコンやデジタル家電との間で動画、音声、画像ファイルを共有できる。なお、著作権保護が施されたデジタル放送番組などは共有できない。

 レコーダ機能では、地上デジタルに対応した500GBのPC-AX100MはHD画質で最大43時間、地上アナログで最大912時間の録画が可能。250GBのPC-AX50Mは地上アナログを最大436時間録画できる。なお、PC-AX100Mは地上デジタルと地上アナログの同時録画にも対応する。

 テレビ部の入出力端子は、HDMI入力×1、D4入力×2、DVD-I入力×1、S映像入力×2、コンポジット入力×4、アナログ音声入力×4、デジタル音声出力×1、ヘッドフォン出力×1、i.LINK(TS)S400×2、10BASE-T/100BASE-TX×1など。本体サイズと重量は、LD-37SP1が約93.2×12.0×65.5mm(幅×奥行×高)で約23.5kg。LD-32SP1が約81.5×12.0×65.5mmで約19.5kg。

 パソコン部の搭載OSはWindows XP SP2。本体CPUはインテル製で、PC-AX100Mが「Core Duo T2300(1.66GHz)」、PC-AX50Mが「Celeron M 420(1.60GHz)」。標準搭載メモリはPC-AX100Mが1GB、PC-AX50Mが512MB。DVD±R 2層書き込みに対応したDVDスーパーマルチドライブを搭載するほか、SD/メモリースティック/xDピクチャカードスロットを備える。

 本体インターフェイスはHDCP対応DVD-D出力×1、S映像入力×1、コンポジット入力×1、アナログ音声入力×1、光デジタル音声出力×1、10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T×1ポート、USB 2.0×4ポート、IEEE 1394×1ポートなどを搭載した。本体サイズは共通で約430×195×95mm(幅×奥行×高)。重量はPC-AX100Mが約6.2kg、PC-AX50Mが約5.4kg。


お好みチャンネル画面。製品出荷時にはシャープのWebサイトやGyaOなどがプリセット済み TVBank AV Libraryを通じてDLNA対応PCやデジタル家電との連携も

リモコン上部にインターネットボタンや、「AV Library」を表示するライブラリボタンを用意 WEB情報ボタンやマウスボタンは本体中央に 進む、戻る、閉じるボタンはカバー内に配置される

インターネットAQUOSはリビングエンタテインメントニーズに応える製品

シャープの大塚専務
 シャープが20日に開催した発表会において、大塚雅章代表取締役専務 国内営業本部長は自社のアンケート調査結果を紹介。その中で「薄型テレビ購入を検討するユーザーのうち、約24%がパソコン機能付きの製品購入を積極的に検討している」とコメント。また、残り76%のユーザーのうち、同価格帯であれば45型液晶テレビよりも、パソコン機能付きの32型テレビの購入意向が「20代以上の女性層で多く見られた」とした。

 大塚氏は「インターネット人口は7,400万人に上り、情報収集やオンラインショッピング、ブログの活用など日常生活には欠かせないメディアになった」と指摘する。「ブロードバンドの普及により、映像配信サービスのハイビジョン対応も見込まれる。今回発表したインターネットAQUOSは大画面・高画質のリビングエンタテインメントを楽しみたいニーズに応える製品である」と述べた。

 インターネットAQUOSは30歳代を中心としたPCユーザーおよび40~50歳代のファミリー層をメインターゲットに据える。市場としては20~39型の薄型テレビ市場とテレビ機能付きパソコン市場の中間、パソコンテレビ市場を創出するとした。大塚氏は「パソコンテレビ市場は50~60万台規模が見込まれ、2006年度は30万台を目標にインターネットAQUOSを展開したい」と抱負を語った。

 さらに中川氏は、HDDレコーダやサラウンドシステムなどAQUOSブランドの横軸展開に触れたのち、「インターネットAQUOSの発売によってブランド価値をさらに高めていきたい」と発言。主にパソコン売り場で販売が行なわれたMebiusブランドのAVセンターパソコンとは異なり、「テレビ売り場コーナーでインターネットAQUOSを展開していく」とした。


インターネットAQUOSでパソコンテレビ市場創出を目指す 液晶テレビ部の特徴

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.sharp.co.jp/corporate/news/060420-a.html

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(村松健至)
2006/04/20 17:31
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