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SCN、Edy対応のVODシステムデモ。異なるSTBでもコンテンツ再生が可能
写真中央の黒い筐体がデモで利用されたSTB
XMBスキンを利用したGUI
ソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は、4月25日に開催された決算発表会において、4月24日に発表したVODシステムのデモンストレーションを行なった。
このVODシステムは、SCNが筆頭株主を務めるSentivisionと共同開発したもので、電子マネー「Edy」による決済が可能。映像フォーマットにはH.264、MPEG-2、VC-1を採用し、HD映像のストリーミングおよびダウンロード配信に対応する。また、デモ環境に使用したSTBは1.8型40GBのHDDを搭載し、早送りや巻き戻しといったトリックプレイにも対応。GUIにはソニーのテレビに採用される「XMB(クロスメディアバー)」のスキンを利用した。
SCNでは共同開発したVODシステムについて、「特定のキャリア・ISPに依存しない」「家電機器におけるEdy決済の実現」「登録・設定作業なくリモコン操作で利用できる」という3つの特徴を挙げる。
コンテンツ購入時は、STBにUSB接続したFelica対応リーダーライターにEdyカードや「おサイフケータイ」をかざすことで、登録手続きが完了。続いて表示される、課金決済画面で了解ボタンを押すことで購入手続きが行なわれ、コンテンツが自動で再生される。
コンテンツの購入状況はEdy側で管理されるため、例えば別のSTBを利用した場合でも購入コンテンツの視聴が可能。加えて、1台のSTBで複数のEdyカードの利用にも対応する。また、ダウンロードコンテンツに関しても、購入処理が行なわれていれば当該STBにダウンロードして再生できる。なお、Edyの登録解除や残高照会もSTB側のメニュー画面から確認が可能となっている。
コンテンツ画面。現在行なわれている実証実験では30タイトルほど用意しているという
Edyの登録手続きは初回利用時に行なわれる
支払い確認画面
おサイフケータイにも対応
本体背面にはAV端子とイーサネット、USB×2ポートを搭載
AV出力ケーブルはD4とステレオ音声を一体化したもの
SCNの土屋氏
今回のデモンストレーションで使用されたSTBは、起動時間が約10秒前後だった。また、操作に対するレスポンスタイムは1秒以内が目標としているが、テレビポータル事業部門 ポータルサービスディビジョン マネージャー(兼Sentivision取締役)の土屋博一氏によれば、「現時点でもそれに近いレスポンスタイムにある」だという。
また、配信するHD映像の品質については「現在チューニング中で音声に若干の乱れがあるが、エンコーダのクォリティも日々向上しており、最終的なビットレートは6Mbps前後に落ち着いてくるのではないか」と述べた。なお、HD映像の解像度は720p。
吉田憲一郎代表取締役社長は、「テレビの領域でビジネス化していくには、2~3年の時間が必要なのではないかと考えている」とコメント。事業展開としては、今回のSTB型に加えて、「イーサネットポートを備えたテレビに搭載する方法も考えられる」とした。
吉田社長は「いかに環境を作るかが重要。ユーザーはリビングルームなどで何時間かテレビに接する時間を持っており、そうした中にあるビジネスチャレンジにアプローチしていくかが我々のチャレンジになる」と述べた。
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URL
So-net
http://www.so-net.ne.jp/
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(村松健至)
2006/04/25 20:06
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