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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
任天堂、Wiiの概要を公開。11g無線LANを搭載しOperaにもオプション対応

Wii本体とコントローラ
 任天堂は10日、次世代ゲーム機「Wii」の概要を公開した。IEEE 802.11gの無線LAN機能を標準搭載し、携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」との連携機能もサポートする。発売は2006年第4四半期で、価格などの詳細は今後改めて発表される。

 CPUには90nm SOI CMOSプロセスのPowerPC CPUを、GPUには90nm DRAM混載CMOSプロセスのシステムLSIを搭載し、データ保存領域として512MBのフラッシュメモリを内蔵する。メディアはWii専用の12cmディスク(1層/2層)に加えて、ニンテンドー ゲームキューブの8cmディスクにも対応する。

 入出力端子はUSB 2.0ポート×2、SDカードスロット×2、AV出力端子×1、センサーバー×1。AVケーブルやACアダプタはWii専用だが、ゲームキューブのコントローラポート×4、ゲームキューブメモリカードスロット×2を搭載し、ゲームキューブとの互換性も備える。

 ネットワーク面ではIEEE 802.11gの無線LAN機能を標準搭載するほか、USB接続型の有線接続オプションも提供。任天堂独自プロトコルにより、ニンテンドーDSとのワイヤレス通信にも対応する。

 消費電力が豆電球1個程度という低電力スタンバイモードを実装し、ファンの動作しない状態でのインターネット常時接続が可能。ゲームプレイ中以外でも新アイテムや新コースなどのコンテンツや友人からのメッセージなどを受信することができる。

 ファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、ニンテンドウ64など任天堂が過去に発売したゲーム機向けソフトに加えて、メガドライブやPCエンジン向けソフトを有料でダウンロード販売するサービスも提供。オプションでOperaブラウザにも対応する。

 コントローラは「Wiiリモコン」と呼ばれる標準コントローラと、「ヌンチャク」と呼ばれる拡張コントローラが本体に同梱。Bluetoothで最大4台までコントローラを接続できる。プレイ可能距離はテレビから5m以内。

 Wiiリモコンは画面を指し示すポインティング機能、傾きや動きの変化を検出する3軸のモーションセンサーや本体の電源スイッチなどを搭載するほか、本体内蔵のスピーカーでコントローラごと音を出すこともできる。ヌンチャクはWiiリモコンの通信機能を利用して接続し、Wiiリモコン同様3軸のモーションセンサーを搭載する。また、ヌンチャク同様にWiiリモコンの通信機能を利用して接続するクラシックコントローラもオプションで用意される。

 Wii用のゲームタイトルも発表された。Wiiリモコンで操作できるスポーツゲームを多数収録した「Wiiスポーツ」に加えて、ゼルダ最新作「The Legend of Zelda: Twilight Princess(米国名称)」を本体と同時発売する。ゼルダ最新作はゲームキューブ用に開発されたタイトルだが、Wiiリモコンを使った釣りや戦闘プレイなどの要素が盛り込まれている。

 開発中のタイトルとしては、「Metroid Prime 3: Corruption」「Super Mario Galaxy」「WarioWare: Smooth Moves(メイドインワリオ)」などを発表。サードパーティーからもセガから「Sonic」、スクウェア・エニックスから「DRAGON QUEST SWORDS」などが発表されている。このほか、米国で開催中のE3における任天堂の講演では、Wii向けに「どうぶつの森」の開発を検討していることが明らかにされた。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.nintendo.co.jp/n10/e3_2006/release/japanese.html
  E3 2006特集ページ(任天堂)
  http://www.nintendo.co.jp/n10/e3_2006/index.html

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(甲斐祐樹)
2006/05/10 04:06
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