ベクターは19日、Windows向けMMORPG「MicMacオンライン(ミックマック・オンライン)」のプレスカンファレンスを開催した。同社では、同日16時からクローズドベータテストの募集を公式サイトなどを通じて開始した。
■ 2人のユーザーでパーティーを結成できる「ソウルメイトシステム」

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MicMacオンライン
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MicMacオンラインは、韓国ジョイスペル社が開発したオムニバス・ワールドという架空の世界を舞台のMMORPG。ベクターでは、テクノブラッドを通じて、独占配信権を保有する韓国テレサービス社から日本国内の配信権を獲得してサービス提供を行なっていく。
ユーザーは1アカウントあたり、3キャラクターの作成が可能。職業はウォーリア、アーチャー、ウィザードの3種類が用意されるが、これらの職に就くにはテンダーフットという初期職業を9レベルまで上げる必要がある。レベルは転職後も引き継がれ、24レベルで2次職に、40レベルで3次職にクラスアップできる。それぞれスキルツリーなどが用意されており、バリエーションを持たせた育成が可能となっている。
また、今後は別の職業に転職できる「デュアルジョブ」システムの実装を予定。クラスは第5次職まで用意されており、2006年末頃には4、5次職用の武器やクラス別専門職種が追加される。スキルなどに関しては、転職後も引き継げるという。
職業はウォーリア、アーチャー、ウィザードの3種類を用意。右下の画像はキャラクター作成画面
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MicMacオンラインのパーティシステムとしては、2ユーザーで結成できる「ソウルメイトシステム」が大きな特徴。ソウルメイトは結成したいユーザーの承諾後に結成できる2人パーティーで、ソウルメイト専用のレベルやチャット、スキルが設定される。ソウルメイトレベルに応じて、異なる場所にいる相手キャラクターを呼び出すといったスキルが利用可能になる。
ログオフ時にソウルメイトの機能を相手キャラクターに託せる「魂の委託」や、相手プレーヤーがログオフ時にキャラクターを操作できる「憑依」というシステムも用意されている。憑依は、自分が作成したキャラクターでは行けないエリアや場所などを訪問できるというのがコンセプトで、憑依時に獲得した経験値などは憑依キャラクターに付与される。なお、ソウルメイトの解除は双方の同意がなくても実行できる。
このほかパーティシステムとしては、10レベルに到達すると作成可能になる「クラン」システムの実装を予定。最大70名まで参加が可能で、クラン専用のチャットや倉庫、エンブレム、クエスト、コンテンツが利用できる。また、クラン同士での対人戦や集団戦闘も行なえるとしている。
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ソウルメイトシステム
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今後実装予定のクランシステムでは、平和クラン、戦闘クランと2系統があるようだ
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■ 武器・防具は外見と性能を分離。クエストはソロプレイ重視タイプも用意
武器や防具は、外見と性能それぞれが別アイテムとして提供される。外見アイテムに性能を付加する「ソウェル」を組み合わせることで性能の強化が図られ、ソウェルはゲーム内の狩りやゲーム内通貨を利用して獲得できる。
外見アイテムは有料アイテム課金に加えて、一般的なものはソウェルと同様にゲーム中に取得できるという。外見と性能を別アイテムとすることで、武器・防具のアイテム課金によるゲームバランスの崩壊が起きないほか、外見アイテムとソウェルの組み合わせによって、さまざまなバリエーションが付加できるとしている。なお、外見アイテムとソウェルは付け替えも可能となっている。
クエストに関しては、「シナリオクエスト」「転職クエスト」に加え、ユーザーの選択によって分岐する「分岐クエスト」などがある。MicMacオンラインではソロプレイが重視されており、パーティーを組んだ得られた経験値よりも、クエストを通じて獲得した経験値が多い場合もあるという。初期にプレイ可能なクエストは約30分程度でクリアが可能だとしている。
このほか今後は、他ユーザーとのアイテム取引が可能な「アイテム取引所」の実装を予定。取引所はレベルごとに異なる場所に設置され、種類や価格別のアイテム検索が可能な機能も用意する。
ベクターでは、クローズドベータテストを6月1日17時から2週間程度を予定。募集期間は5月19日16時から26日20時までで、抽選で選ばれた約4,000名が参加できる。なお、募集に際しては、ベクターの無料会員制サービス「Vectorパスポート」に登録する必要がある。また、オープンベータテストはクローズドベータテスト終了後、1カ月以内に開始する予定だという。
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ソウェルアイテム
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アイテム取引所の実装も予定
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ベクターの梶並社長
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プレスカンファレンスには、ベクターや開発元のジョイスペル、テクノブラッドなどの関係各社代表が出席。その中でベクターの梶並伸博代表取締役社長は「インターネットで利用されるサービスは、情報提供や入手、ショッピング、エンタテインメント、コミュニティの4つに集約される」とコメント。「ソフトウェアダウンロードサービスを提供する当社としては、今回MicMacオンラインを通じて、エンタテイメント、コミュニティ分野に対する充実が可能になる」とオンラインゲーム事業参入の意図を説明した。
■ URL
MicMacオンライン 公式サイト
http://www.micmac.jp/
ベクター
http://www.vector.co.jp/
(村松健至)
2006/05/19 17:51
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