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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
KaZaA経由で感染し、国内の被害報告が増加中のウイルス「FIZZER」

 トレンドマイクロは12日、メールやP2Pファイル共有ソフト「KaZaA」経由で感染するウイルス「WORM_FIZZER.A(以下、FIZZER)」を警告した。同社では、ダメージ度と感染力を“高”、感染報告と危険度を“中”と認定して注意を促している。

 FIZZERは、メールやKaZaA経由で感染を広げるトロイの木馬型ウイルス。感染行為は、自分自身のコピーをメールに添付し、任意の宛先に送信して頒布するほか、KaZaAのファイル共有を利用し感染を広げる。

 FIZZERに感染すると、このウイルスはPCの「Windowsフォルダ」内に以下のファイルを作成する。
  • initbak.dat (201,216 bytes)

  • iservc.exe (201,216 bytes)

  • iservc.dll (7,680 bytes)

  • ProgOp.exe (15,360 bytes)

 その後レジストリの改変を行ない、任意の宛先に対してランダムにメールを送信する。その際のメールの内容はランダムに変化し、添付ファイルの拡張子は「EXE、PIF、COM、SCR」のいずれかとなる。

 万が一感染した場合には、ウイルス対策プログラムでウイルス検索を行ない「WORM_FIZZER.A」で検出したファイルをすべて「削除」し、その後レジストリの修正しなければならない。

 トレンドマイクロによると、FIZZERは本日未明に発見後、12日18時時点で世界全体で86件、日本国内においても11件の感染が確認されているため、注意を促している。


関連情報

URL
  WORM_FIZZER.A
  http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM_FIZZER.A

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(大津 心)
2003/05/12 17:54
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