NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2002年度の業績を発表した。電話からIPへの事業構造の変換が進んだほか、同社のインターネット接続サービス「OCN」の契約数は350万4,000件となった。
同社では、2002年度は「Global IP Companyへの完全移行の仕上げの年」と位置づけて事業展開を行なった。そのため、IP-VPNなどのサービスで国内シェア1位を占めることができ、音声通信収入に対するデータ・IP事業収入の割合は前期の1.0から1.1に増加拡大したという。
また、OCN事業ではNTTPCコミュニケーションズからのサービス移行などにより、3月末時点での契約数は前年の303万9,000件を上回る350万4,000件となり、売り上げは昨年より154億円増の1,174億円に上昇した。その一方で、データ伝送・専用サービスは、企業のコスト削減の動きや拠点統廃合などによって、前年より347億円減少の3,882億円となった。
なお、全体の営業収益は1兆1520億円となり、前年よりも1,230億円減少したものの、経常利益は1,432億円と前年比681億円増、当期純利益は前年の4,107億円の赤字から136億円の黒字へと業績を伸ばした。
■ URL
ニュースリリース
http://www.ntt.com/release/2003NEWS/0005/0513.html
■ 関連記事
・ NTT、2002年度サービス契約者数を発表。1年後にはFTTHが約6倍と予測
(正田拓也)
2003/05/13 16:57
|