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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
アイピートーク、モバイル IP Talkの試作機を販売

モバイル IP Talkの試作品
 アイピートークは、無線LANを利用したVoIP端末「モバイル IP Talk」の試作品を販売すると発表した。公衆無線LANサービスのエリアなどからIP Talk加入者へは無料で通話でき、一般加入電話への通話も試験的に無料で提供される見込み。予約受付は12月17日までで、製品は3月に納入される予定。価格は1台30万円で、1000台限定となる。

 モバイル IP Talkは、IEEE 802.11b準拠の無線LANカードを利用して音声通話が可能なVoIP端末。三菱電機独自技術であるHCAP(HTTP-based Conference Application Protocol)方式を採用し、DHCPによる動的IPアドレスやルータ下のプライベートアドレスからも利用できるため、無線LANによるインターネット接続環境があればどこでも利用できる。本体にはコンパクトフラッシュ(CF)用スロットが用意され、無線LANカードのほかCFカード型PHSを装着することもできる。

 試作品で利用できるのは、サーバーを介さない端末間の発着信、一般加入電話機に接続して利用する「IP Talk」加入者への発着信、一般加入電話への発信で、端末間やIP Talkへの通話は無料で利用可能。音声コーデックは端末間およびIP Talk間ではG.729Aを、一般加入電話への通話にはG.711を利用する。

 端末間およびIP Talkからの着信はアイピートークから付与される通常の電話番号形式のものを利用。一般加入電話への発信はアイピートークが用意したフュージョンの回線を利用するか、自身でSIPサーバーを構築する必要があり、前者は現在のところ試験的に通話料無料とする見込みだという。自身でSIP(Session Initiation Protocol)サーバーを用意する場合、アイピートークが認定したサーバー以外との接続性は保証されない。

 アイピートークが今回の試作品で動作確認をしている機器は、メルコの無線LANカード「WLI-CF-S11G」、NECインフロンティアのCFカード型PHS「CFE-02」、メルコの無線LANアクセスポイント「WBR-B11」で、これらの機器はユーザーが用意する。CFE-02については64kbpsの回線交換が前提であり、AirH"としても利用できるものの、音声品質が著しく低下する可能性があるという。

 今回発売されるのはあくまで試作品のため、連続通話時間と待受時間がともに100分、無償保証期間が短いなどサンプルとしての制限が設けられている。また、利用に際してはあらかじめパソコンを利用してパラメータを設定する必要がある。アイピートークではこれらの欠点を確認した上での購入を勧めており、それでもなおモバイル環境でのVoIP端末の実験機として十分価値があるものとしている。基本的にはプロバイダーなど通信事業者を対象として販売されるが、個人ユーザーでも希望があれば販売する。なお、最小生産台数は100台としており、これに受注が満たない場合には生産を行なわない可能性もあるという。


関連情報

URL
  モバイル IP Talk 試作機発売
  http://www.iptalk.net/mobile/index.htm
  関連記事:アイピートーク、モバイル端末から利用できるIP電話サービス
  http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/09/25/iptalk.htm


(甲斐祐樹)
2002/11/21 20:30
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