Broadband Watch logo
最新ニュース
【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ドリームネット、インターネット上に美術館を構築するサービス

5月27日より公開される「3Dバーチャルミュージアム」
 ドリームネットは、誰もが参加、閲覧できる美術作品の展示をインターネット上に構築し、付帯するビジネス業務をサポートする「e-Gallery artgene.(イーギャラリー・アートジェーン)」のサービスを開始した。あわせて、一般公募によるフォト・コンテスト「Net展(ネッテン)」もサイト内で開催されている。

 e-Gallery artgene.は、美術家や個人の作品を展示できるコーナーのほか、画廊や美術館経営者が所蔵している作品を展示するスペースも用意される。また、美術館内で販売されているミュージアムグッズのオンライン販売や、有料の企画展などといった有料コンテンツサービスも今後、展開していく予定としている。サービス提供料金は25万円からで、美術館内のナビゲーションを含めたパッケージでは300万円からとなる。

 また、e-Gallery artgene.では、写真家・田村彰英氏の作品を展示した「3Dバーチャルミュージアム」が5月27日に公開される。3Dバーチャルミュージアムは、主にADSL回線以上のブロードバンド接続ユーザーを対象にしたコンテンツで、インターネット上に美術館を3Dで再現し、そこに展示してある作品の閲覧や作品の解説などが読む事ができる。また、ダイアルアップでインターネットに接続しているユーザーに対しても、通常のブラウザから閲覧可能な「2Dミュージアム」も別途用意される。

 3Dミュージアム内に展示される作品は不正コピーされるのを防止するため、NTTデータが開発した著作権保護技術を採用している。この著作権保護技術では、元の画像から異なるノイズ処理を施した2枚の画像を作成し、それらを交互に高速描画することで、視覚的には一枚の画像として映し出すという技術。

 これにより、プリントスクリーンなどで画面キャプチャした場合でも、どちらか片方の画像しか保存できず、作品の著作権保護が図れるとしている。なお、3Dミュージアムを利用するにはWindows 98以降のOSと、Internet Explorer6.0以降のブラウザが必要なほか、画像描画を行なうためのプラグインを導入する必要がある。

 このほか、e-Gallery artgene.で行なわれるフォトコンテスト「Net展(ネッテン)」では、5月20日から8月20日までの期間で応募が受け付けられ、その後行なわれる審査を通過し最優秀賞に選ばれた作品の作者に対し、賞金として100万円などが授与される。プロ、アマ問わず、誰でも3作品まで応募することが可能だという。

 「e-Gallery artgene.」の開設について、ドリームネット営業企画本部長の早川哲司氏は「美術館やギャラリーの経営者や、美術品愛好家などを対象とした作品の閲覧や情報交換の場ではなく、(e-Gallery artgene.を通じて)誰もが参加できるアートの場を提供していきたい」と抱負を述べた。



著作権保護技術が用いられた画像。見た目では変化はみられないが、2枚の画像が高速で切替表示されている プリントスクリーンなどでコピーを行なうと、ノイズが入った画像が表示される

関連情報

URL
  プレスリリース
  http://www.dream.com/information/press/20030520.html
  e-Gallery artgene.(イーギャラリー・アートジェーン)
  http://www.artgene.net/

関連記事
DreamNetとOCNがタッグを組んだオンデマンド番組「BBbeat」


(村松健至)
2003/05/20 20:14
Broadband Watch ホームページ
Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.