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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
ソニー、ロケーションフリー新モデルを発表。TVボックスも製品化

 ソニーは、外出先から自宅のテレビやHDDレコーダの映像が視聴できる「ロケーションフリー」のベースステーション新モデル「LF-PK20」を10月20日に発売する。また、10月27日にはテレビをロケーションフリーのクライアントとして利用できる「ロケーションフリー TVボックス(LF-BOX1)」を発売する。オープンプライスで、市場推定価格はLF-PK20が33,000円前後、LF-BOX1が23,000円前後。


MPEG-4 AVCやMPEG-2で高画質化。学習リモコンなど機能も拡充

ロケーションフリー ベースステーションの新モデル「LF-PK20」
 LF-PK20は、動画圧縮にMPEG-4 AVC(H.264)を採用し、従来モデルよりも高画質化が図られた。また、同時に発表されたTVボックスと宅内で接続する場合にはより高画質なMPEG-2で動画を送信することもできる。ビットレートはMPEG-4 AVCの場合200kbpsから3Mbps程度まで設定でき、MPEG-2の場合最大12Mbps程度まで設定できるという。

 外部接続機器のリモコンデータを認識する「学習リモコン」機能を搭載。ソニーが公式にサポートしているリモコン以外でも、リモコンの操作を割り当てることで利用が可能になる。ベースステーションの初期設定を2ステップで完了するセットアップ機能も新たに追加された。

 ネットワーク面ではIEEE 802.11a/b/g準拠の無線LAN機能と10BASE-T/100BASE-TX×1ポートの有線LANを搭載。設置環境に応じてルータとワイヤレスで接続できる2種類のワイヤレスモードをサポートし、ルータやモデムなどと離れた場所でもワイヤレス接続することでベースステーションを設置できるクライアントモードを搭載した。なお、クライアントモードで利用する場合はIEEE 802.11b/gでのみ動作する。

 入出力端子はテレビアンテナ入力端子、ビデオ入力×2、S映像入力×1、ビデオ出力×1、S映像出力×1、AVマウス出力×1。本体サイズは約46×128×197mm(幅×奥行×高、スタンド含まず)、重量は約480g(スタンド含まず)。


PS2に似たデザインを採用 背面

テレビがロケーションフリーのクライアントになるTVボックス

ロケーションフリー TVボックス「LF-BOX1」
 ロケーションフリー TVボックスは、ベースステーションの映像をテレビで視聴できる製品で、1月にラスベガスで開催された「2006 International CES」でコンセプトモデルが参考出展されていた。MPEG-4 AVCとMPEG-2を切り替えられる「通信優先モード」「画質優先モード」や、画面上の案内に従って設定できる「かんたん設定」、ベースステーションに外部接続した端末を遠隔操作する機能を搭載する。

 映像出力端子はビデオ出力×1、S映像出力×1。IEEE 802.11a/b/gと10BASE-T/100BASE-TX×1ポートの有線LANでベースステーションと接続可能。本体サイズは165×30×191mm(幅×奥行×高、スタンド含まず)で、重量は約400g(スタンド含まず)。

 クライアントソフトも新たに「LFA-PC20」を10月20日に発売。MPEG-4 AVCやかんたん設定など、LF-PK20の新機能に対応する。オープンプライスで、市場推定価格は2,000円前後。OSはWindows XPをサポートする。


テレビでロケーションフリー ベースステーションの映像が視聴できる 背面

左からLF-PK20、LF-BOX1、LFA-PC20 携帯電話の参考展示も。ただし製品化などは未定という

TVボックス投入でテレビファンまで市場を拡大。対応機器も拡充を図る

テレビ・ビデオ事業本部LFX事業室の前田悟室長
 新製品発表会にはテレビ・ビデオ事業本部LFX事業室の前田悟室長が登壇。テレビ市場が高画質化や薄型化という方向に進んでいるという現状に触れた上で、「電話やラジオ、オーディオは据え置きからモバイルへというパーソナル化が進んでいるが、テレビの視聴スタイルは未だに変わっていない」と指摘。「テレビにもパーソナル化という市場があると信じているのがロケーションフリー」と語ったのち、「新しい製品カテゴリがないから価格競争が起きる。日本メーカーが生きていくためにも新しい製品の開発は必要だ」と訴えた。

 前田氏は「通信と放送の融合」というキーワードにも言及。「ドラマを見ながらクリックすると服が買える、という話があるが、私はドラマを見ていて服を買いたいと思ったことはない。その程度では通信と放送の融合とは言えないのでは」との考えを示した上で、「通信の可能性をすべて使ってできあがったのが、プレイスシフトというロケーションフリーのコンセプトだ」と自信を見せた。

 前田氏が「今回の発表の目玉」と考えるのがロケーションフリー TVボックス。「今まではPCやPSPといった情報端末がプレーヤーだったが、TVボックスは今あるテレビでロケフリが楽しめる」。ロケーションフリーのライセンスも他社向けに提供されており、現在20社以上からライセンスについて問い合わせの話があるほか、Windows Mobile向けの対応ソフトも近日中に発表予定。携帯電話など対応機種をさらに拡大していく方針を示した。


ロケーションフリーで新たなテレビ市場を開拓 TVボックスで既存のテレビもロケーションフリー対応に

LF-PK20の概要 LF-BOX1の概要

ディスプレイマーケティング部の田中良則統括部長
 続いてディスプレイマーケティング部の田中良則統括部長が、国内のマーケティング状況に関して説明。現状のロケーションフリー購入者は30〜40代の男性が圧倒的に多く、職業別でも技術系の比率が高いというデータを示した上で、「サポートセンターへの問い合わせは商品にあまり詳しくないが関心がある、というユーザーが90%近い」と説明。「ロケーションフリーは幅広いお客様が関心を持っている」といした。

 また、ロケーションフリーを利用したい用途では、家庭内での利用ニーズが50%近いというデータも紹介。端末もデスクトップPCやノートPC以外にプライベートなテレビで見たいというニーズが60%以上存在し、「パソコンとともに手軽な使い方が望まれている」。田中氏は、「TVボックスがそうしたテレビユーザーへの提案になるのではないか」と語った。

 これまでPC売り場を中心に展開してきたロケーションフリーも、こうした考えから今後はテレビ売り場でも積極的に展開。交通広告や雑誌広告なども加え、PC感度の高いユーザーだけでなくテレビファンにも新しい視聴スタイルの提案を進めていくとした。


購入者は30〜40代男性や技術者が多いが、興味を持っているユーザーの大半は商品にあまり詳しくないユーザー


家庭内での利用ニーズが高いロケーションフリー PCだけでなくプレイベートテレビで見たいという需要も

新製品の投入でさらなる市場開拓を狙う


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200609/06-0906/
  ロケーションフリー
  http://www.sony.jp/products/Consumer/locationfree/

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(甲斐祐樹)
2006/09/06 14:12
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