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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
レッスン動画「unself」、ドロップシッピング採用の資格講座販売を展開

unself
 Mtc Visionは17日、著名人による語学などのレッスン動画やユーザーが投稿したレッスン動画を視聴できる「unself(アンセルフ)」に関する発表会を行なった。同社では、ドロップシッピングを採用した資格動画コンテンツの販売を、2006年11月をめどに開始するという。

 unselfは、2006年7月12日にベータ版サービスを、9月25日に正式サービスを開始したレッスン動画を配信するサービス。正式サービス時には、Mtc Visionが制作した講師によるレッスン動画に加え、ユーザー投稿型のレッスン動画配信サイト「unself Light」の提供を新たに開始した。

 Mtc Vision制作のレッスン動画では、料理や語学、教養、健康、ダンスなど10カテゴリに分類。松尾貴史や畑山隆則など約150名の著名人を起用した、レッスン動画を無料で配信している。今後は2006年12月から半年間かけて、1本3分程度のレッスン動画を毎月1,500程度公開したい考え。その上で、半年後以降は毎月2,000本に増加させるとしている。

 unself Lightは、レッスンをテーマにユーザーが制作・投稿した動画コンテンツを配信するサイト。コンテンツはタグの付加が可能なほか、類似コンテンツはスレッド上に表示される。Mtc Visionでは、ユーザーレスポンスがスレッド上に表示される点に関して、「SNS的な要素」と考えているという。

 同社によれば、ベータ版サービス開始後の7月20日から8月20日までのページビュー(PV)が合計420万PVと、当初見込みの300PVを超える数値を達成したという。また、正式サービスの10月1日から半月では、PVは1日20~30万PV、ユニークユーザー数は1日5万人前後、動画視聴数は1日1.4~1.5万回前後だとしたほか、リピーター率も32.6%に上るとしている。


レッスン動画では松尾貴史が講師を務めるコンテンツも unself Lightではスレッドで形成されるコミュニティも重視

ドロップシッピング概要
 その上でMtc Visionでは、資格試験用レッスン動画の販売サービスを11月に開始する。同サービスでは、売り手となるユーザーが商品の販売価格を自由に設定できる「ドロップシッピング」を採用。利用対象は、同社と提携するブログサービスのユーザー、もしくはunselfに会員登録したユーザーで、Mtc Visionはコンテンツを提供するサプライヤーという位置付け。

 提供予定のレッスン動画は、国家資格を中心とした行政書士や宅地建物取引主任者、気象予報士、2級建築士などの講座で、2007年12月までに130講座まで拡充するという。教材原価は各1万円。なお、教材は動画が中心で、テキスト教材はPDFでの提供を検討するという。同社ではドロップシッピングを採用することで、広告宣伝費用をかけずにコンテンツの販売が可能になるとしている。


ドロップシッピングに加え、音楽コンテンツなどの販売も予定

Mtc Visionの糸久代表取締役
 Mtc Visionは、カルチャースクールなどを運営する企業として2003年10月に設立。糸久雄大 代表取締役CEOは「スクールを受講する生徒さんたちの情熱を受けて、unself事業の立ち上げを決意した」と、発表会冒頭に語った。

 unselfでは、「手軽に簡単に利用できる」「講師がユーザーに直接訴求できる」「“向上”をキーワードにしたコミュニティを形成する」をテーマにサービスを運営していく。2006年11月以降は、無料レッスン動画、ユーザー投稿のレッスン動画、資格試験レッスン動画の販売と3サービス体制になるが、糸口氏は「1つのサービスをunselfの中心に据えるのではなく、レッスンをフィロソフィーにしたサービス展開を心がけていきたい」とした。

 資格試験のレッスン動画販売で採用するドロップシッピングについて、糸久氏は「ショッピングモール、アフィリエイトサービスに続く、第3のインターネットマーケットプレイス」と考えているという。一方で、アフィリエイトとの明確な差がないなどの問題点があると指摘し、「unselfでは、特に人によって商品価値が異なるコンテンツを重点にサービスを提供していく」考えを示した。同社が取り扱うレッスン動画では、個人によって関心のあるコンテンツが異なり、こうしたニーズに応えられるとした。

 また、コンテンツホルダーと提携したデジタルコンテンツの販売を検討を進める。糸久氏は音楽配信サービスを例に、「デジタルコンテンツの普及は進んでいるが、販売しているコンテンツは従来と変わらない」と指摘。音楽分野では、現在流通するコンテンツ数はユーザーニーズの5%程度だと同社は推測しており、「それ以外のコンテンツを開拓し、unselfでデジタルコンテンツとして販売していきたい」と述べた。


関連情報

URL
  unself
  http://www.unself.jp
  unself Light
  http://c01.unself.jp/

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(村松健至)
2006/10/17 16:26
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