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【 2009/12/25 】
【 2009/12/24 】
DIGITAL COWBOY、LANやグラフィックボードなど自作PC市場向け新ブランド

 ハンファ・ジャパンが展開するDIGITAL COWBOYは27日、自作PC市場向けの新ブランド「東京スタイル(TOKYO STYLE)」を発表した。同社では、グラフィックやサウンド、ギガビットイーサネットボードなど5製品を11月下旬より順次発売する。価格はオープンプライス。


部品や回路設計、使い手の楽しさにこだわった「東京スタイル」

東京スタイルのブランドコンセプト
 「東京スタイル」は、趣味としてパソコン自作を楽しむユーザー層をターゲットにしたDIGITAL COWBOYの新しいサブブランド。同社では、東京スタイルを通じて、「趣味へのこだわりを盛り込んで、選ぶ、買う、使う満足感を提供していきたい」としている。

 製品開発にあたっては、「部品選定」「回路設計」「使い手の可能性拡大」を3本柱に据える。部品選定では、チップ抵抗やチップコンデンサをはじめとした実装部品を、特性や品質、堅牢性をもとに選定。主要部品メーカーとしては、村田製作所やローム、三洋電機、サムスンなどが挙げられた。また、代替部品を一切使用しない考えで、主たる部品に関してはマニュアル内に部品リストを掲載する。

 回路設計のうち、電磁波面に関しては全製品でピンヘッダの除去、基板裏側に電磁波吸収プレートを装備させ、その影響を低減させている。それ以外にも、電源ラインのノイズ除去回路搭載などの措置が採られる。

 使う楽しさという面では、グラフィックボードでは今後発売する全製品にHDMIを搭載。また、サウンドボードではオペアンプをソケット化し、同部品と交換できるオプション品の販売も予定するという。


“東京”を趣味を楽しむカジュアルな場所と位置付け。ポジティブなイメージを全面に出して製品展開を行なうという 東京スタイルではPC自作市場に絞った製品を発売する

ギガビットイーサネットやグラフィック、サウンドボードなど5製品を展開

ギガビットイーサネットボード「I300(DCS-IGE/PE)」
 ブランド立ち上げと合わせて発表されたのは、いずれもPCI Express規格に準拠した5製品。11月下旬には、ギガビットイーサネットボード「I300(DCS-IGE/PE)」とIEEE 1394aボード「I100(DCS-IFWA/PE)」、シリアルATA2/eSATAボード「I210(DCS-IST2/PE)」の発売を予定する。店頭実売価格はI300が4,980円前後で、それ以外は5,980円前後を見込む。

 I300は、Marvellの「88E8053」を採用したPCI Express 1x規格準拠のギガビットイーサネットボード。10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T×1ポートを搭載し、Jumbo Frameでは最大9,014バイトまで設定が可能。このほか、Wake Up on LANにも対応する。

 I100は、Texas Instrumentsの「XIO2200A」を採用したPCI Express 1x規格準拠のIEEE 1394a(FireWire400)ボード。外部端子は6ピンと4ピンを各1系統ずつ、内部端子には外部4ピンと排他利用になる6ピンコネクタを1系統備える。I210は、SiliconImageの「Sil3132」を採用したPCI Express 1x規格準拠の製品で、eSATAとSATAコネクタを各1系統備える。ソフトウェアRAID機能では、RAID-0/1/5/10が利用できる。


5製品ともに電磁波吸収プレートを裏面に装備 IEEE 1394aボード「I100(DCS-IFWA/PE)」 シリアルATA2/eSATAボード「I210(DCS-IST2/PE)」

 また、12月にはサウンドボード「S010(DCS-SEV24/PE)」を、2007年1月にはグラフィックボード「V150(DCS-V76GT/PE)」の発売を予定。店頭実売価格は、S010が12,800円前後、V150が29,800円前後を見込んでいる。

 S010は、VIAの「VT1724(Envy24HT)」をメインコントローラに、Wolfson Microelectronicsの「WM8766/8766」をDAC/ADCに採用した7.1ch出力が可能なPCI Express 1x規格準拠の製品。オペアンプ部は、今後発売されるオプション製品との取り替えにも対応し、製品出荷段階では新日本無線の「NJM4580D」を搭載する。

 V150は、nVIDAの「GeForce7600GT」を採用したPCI Express 16x準拠のグラフィックボード。メモリ容量は256MB。出力端子は、D5出力やHDCPに対応したHDMI 1.1×1、DVI-I×1、S映像×1、コンポジット×1を搭載。また、HDMI出力用にサウンドボードのデジタル同軸音声出力をミックスできる入力端子も1系統備える。対応OSはWindows XP/2000で、PowerDVDなどのユーティリティソフトが付属する。

 Windows Vistaへの対応は、グラフィックボードが発売段階で完全対応を予定。それ以外の4製品も、ドライバベースで検証を行なった上で、対応を発表するとしている。


サウンドボード「S010(DCS-SEV24/PE)」 グラフィックボード「V150(DCS-V76GT/PE)」 パッケージは黒とベースとしたものを採用。ちなみに他シリーズのパッケージと同等のコストに抑えているという

DIGITAL COWBOY売上高は今年度6億円の見込み。来年度は10億円が目標

ハンファ・ジャパンの菅原氏
 ブランド発表会では、ハンファ・ジャパン 営業第5チーム チーム長の菅原崇之氏からDIGITAL COWBOY事業に関する現状の説明が行なわれた。

 菅原氏は、2005年7月の立ち上げから1年3カ月経過したDIGITAL COWBOY事業の中で、「DC-MC35UL2を中心としたMOVIE COWBOYと、iPod向けアクセサリーをラインナップするPod COWBOYの2つのサブブランドが順調に推移している」と説明。売り上げ面でも2シリーズが寄与していると言い、「全体売り上げは2005年度下期(7~12月)で1億3,000万円を達成し、2006年度は通期で6億円を目標にしている」と語った。

 その上で今回立ち上げた東京スタイルを加えて、「2007年度には10億円という売上達成に邁進していければ」と抱負を語った。なお、同社では東京スタイル単体で2億円の売り上げ目標を掲げている。また、東京スタイル製品としては電源やPCケースの投入も予定するという。

 なお、東京スタイル製品は一斉発売ではなく、2006年11月下旬から2007年1月にかけて順次発売する形を取っている。この点に関して、東京スタイルのエグゼクティブプロデューサーを務める二松光氏(営業第5チーム 開発担当)は、「代替部品を使わないことで、部品によって調達に時間がかかるものがあったため」だと説明。11月下旬の第1弾製品投入時からWebや店頭プロモーションは実施するが、「全製品が出揃う2007年1月以降には、各施策の拡充も進めていく」とした。


関連情報

URL
  東京スタイル
  http://www.digitalcowboy.jp/tokyostyle/
  DIGITAL COWBOY
  http://www.digitalcowboy.jp/

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(村松健至)
2006/10/27 17:33
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